【経済学大学院】University of Bonn(ボン大学)

ライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学ボンの経済学部は、ヨーロッパの経済分野における最も強力な研究部門の一つです。研究と教育を通じて、社会的な課題に対処し、効果的で証拠に基づく経済政策に寄与することを目指しています。この部門は、学士から博士課程までの若手経済学者の教育に重点を置いています。

経済学部には、以下の5つの研究所が含まれています:

  • ミクロ経済学研究所(Institute for Microeconomics): ミクロ経済学の基本理論およびその応用に関する研究に特化しています。
  • マクロ経済学および計量経済学研究所(Institute for Macroeconomics and Econometrics): マクロ経済学と計量経済学の研究に焦点を当てており、経済の大規模な動向とデータ分析に関する研究を行っています。
  • 応用ミクロ経済学研究所(Institute for Applied Microeconomics): 応用ミクロ経済学に関する研究を行い、特に市場や個々の経済行動の分析に注力しています。
  • 財政学および統計学研究所(Institute of Finance and Statistics): 財政学と統計学に関する研究を行い、金融市場、政策分析、統計手法の開発などを主な研究テーマとしています。
  • 実験経済学研究所(BonnEconLab)(Laboratory for Experimental Economics): 実験経済学の研究に特化しており、市場の行動、意思決定プロセス、経済理論の実証実験に焦点を当てています。

また、この部門はエクセレンス・クラスター「ECONtribute: Markets & Public Policy」などの卓越した研究プロジェクトを実施しており、経済、政治、社会の接点における市場に関する研究を行っています。目標は、市場と公共政策の分析において、狭い効率性の尺度を超える目標、例えば社会的に責任ある行動を考慮に入れた新しいパラダイムを開発することです。

さらに、ボン大学経済学部の博士課程は、世界中からの学生を対象とした英語で行われる博士課程(PhD)プログラムを提供しています。このプログラムには、経済研究の統合された修士課程が含まれています。

研究には、ヨーロッパ研究評議会(ERC)によって資金提供されているプロジェクトも含まれており、価格交渉、大規模データセットの分析、人間の情報処理や記憶の影響、個人の投資決定が全体経済に及ぼす影響、不動産投資の長期リターンなど、様々な経済研究テーマが取り上げられています。

 

 

経済学大学院プログラム

 

修士プログラム (Master Program)

  • プログラム名: Economics
  • 学位: 経済学修士 (Master of Science, MSc)
  • 期間: 4学期(2年間)
  • ECTS: 120
  • 開始時期: 冬学期(10月)
  • 言語: 英語
  • 応募: 1月(早期ラウンド)、2月1日から3月31日

このプログラムは、経済学のコア分野における先進的なトレーニングと個々の専門化の機会を提供し、国際的な環境での学習経験を実現しています。デジタル化や国際化による市場の変化、新しいデータサイエンスアプローチなど、将来的な視点を持った学習内容と方法開発が特徴です。

博士プログラム (Doctoral Program)

  • プログラム名: Doctoral Program (PhD) with integrated MSc Economic Research
  • 期間: 5年
  • 学位: 経済学修士と博士号
  • 開始時期: 冬学期
  • 応募期間: 12月から翌年3月中旬(オンラインで申し込み可能)

この博士プログラムは、経済学における独立した学術研究の準備を行い、経済学の知識フロンティアを拡大するスキルを提供します。マイクロ経済理論、応用ミクロ経済、金融経済、マクロ経済および公共経済、計量経済学と統計学の5つの研究領域で研究活動が行われています。

これらのプログラムは、経済学の高度な学術キャリアだけでなく、高度な分析・定量スキルを要求する機関や企業でのリーダー職への準備に適しています。