【解答】アセモグル/レイブソン/リスト マクロ経済学 – 1章、演習問題

 

1

a. 彼らがチップの金額を決める際に考えるべき要因は以下のような点があります:

・行列の長さや待ち時間:行列が長く、待ち時間が多いほど、案内係にチップを渡して早く席につけることの価値は高まるかもしれません。

・他の客の反応:他の客がこの行動をどのように受け取るかも考慮するべきです。他の客に不快感を与える可能性があります。

・ケースバイケースの価値:その時の彼らの気分や重視する価値観もチップの金額を決定する要因となります。

・案内係の反応:案内係がチップを受け取って席に案内してくれるかどうかも不確定要素となります。

b. 映画の切符を既に購入していることは、時間の制約として影響を与えるかもしれません。映画の開始時間が近い場合、早く席に着きたいという気持ちが強まり、それに見合うような高いチップを支払う可能性があります。

c. 最後に決めた支払い金額が食事代よりも高い場合、合理的か非合理的かは、その状況や彼らの価値観によります。時間の価値や映画の開始時間、その他の個人的な要因(ストレスの回避、満足感など)が高額のチップを正当化する場合もあれば、費用対効果の観点から見れば非合理的と判断される場合もあります。それぞれの個人がどのような価値を重視するかによるため、一概には言えません。

2

いいえ、1ヵ月当たりの家を所有する費用は950ドルになりません。頭金の4万ドル(これは貯金のすべてを使うことを意味します)を考慮する必要があります。また、家の価値変動や緊急修理、リノベーションのコストも考慮する必要があります。

 

3.

いいえ、それは無料でカリブ海に行けるとは言えません。マイレージ・ポイントを貯めるためには、航空券や他のサービスを購入する必要があります。このマイレージポイントは、実質的に先行投資が必要なので、「無料」ではありません。また、交換した際の税金や手数料等がかかることもあります。

 

 

4
a. ビールとスナックの組み合わせ表:
– ビール0本, スナック8個 (0x150 + 8×75 = 600キロカロリー)
– ビール1本, スナック6個 (1×150 + 6×75 = 600キロカロリー)
– ビール2本, スナック4個 (2×150 + 4×75 = 600キロカロリー)
– ビール3本, スナック2個 (3×150 + 2×75 = 600キロカロリー)
– ビール4本, スナック0個 (4×150 + 0x75 = 600キロカロリー)

b. ビール1本の機会費用は75キロカロリー分のスナック(つまり、1本のビールを飲むことにより、1.33個分のスナックを食べる機会を失う)です。

 

 

 

5
a. 友人は合理的だったと言えます。友人は運が良かったとも言えますが、実際には快晴の日が訪れ、成功した結婚式が行えたため、その決断は正しかったと言えます。
b. はい、医療保険に加入する決断は合理的だったと言えます。医療保険は不確実な未来リスクをカバーするためのもので、昨年病気にならなかったとしても、将来的なリスクから保護されるという利点があります。
c. この格言に賛同します。結果が良ければ良い決断だったと言え、悪ければ悪い決断だったと言えます。

 

 

 

6
a. 最適化行動を考えたもの – 自分が最も良い視界を得られる立ち位置を選んでいる。
b. 均衡を考えたもの – 友人が観衆の動きを予測して、立ち位置を選択していることから、均衡を形成していると言える。
c. 経験主義に基づいたもの – 経済学者がデータと実際の観察を基に分析を行い、結果を提供している。

 

 

 

7

環境規制の費用便益分析は、規制の経済的なコストと社会的な利益(人々の健康や寿命の改善)を比較分析するプロセスを指します。格言「命はお金に換えられない」に関しては、一定の程度まで同意できますが、規制を実施する際にはコストと便益を比較しなければならないため、完全には同意できません。

 

 

 

8

a. 労働組合がオープンショップに反対する理由は、全労働者を代表して交渉する際に、非組合員が組合の取り決めの恩恵を受けることができるため、フリーライダー問題が発生します。
b. インセンティブとして、個々のメンバーの貢献度を評価し、個々の成績をグループの成績に影響させるシステムを導入することができます。これにより、全員が課題に積極的に参加するようになる可能性があります。