【解答】アセモグル/レイブソン/リスト マクロ経済学 – 2章、演習問題

1問
a. A国の家族の年収の中央値は3万ドル、平均は(1+2+3+4+5)/5 = 3万ドル。
b. B国の家族の年収の中央値は3万ドル、平均は(1+2+3+4+15)/5 = 5万ドル。
c. B国の所得格差が大きいと考えられます。なぜなら、B国の平均所得が中央値よりも高いからです。
d. アメリカの所得格差が広がっている場合、平均の方が中央値よりも上がっている可能性が高いと考えられます。所得の上位層が大きく増加すると、平均が引き上げられますが、中央値は変わりません。

 

 

 

2問
平均点が43点であるということは、クラス全体としてのパフォーマンスが低いことを示しています。しかし、自分のスコアがこの平均よりも高ければ、自分はよくできたと言えます。逆に、平均よりも低ければ、よくできなかったと言えます。

 

 

 

3問
a. この調査のサンプルサイズは非常に小さく、選択されたサンプルも偏っている可能性があるため、結論は妥当ではないと考えられます。
b. 叔父の家族の状況だけをもとに全体の結論を導くのは不適切であると考えられます。

 

 

 

4問
銃を所持する人が銃で殺される可能性が高いという研究だけでは、銃規制法を支持する十分な証拠とは言えません。他の要因や背景情報も考慮する必要があります。

 

 

 

5問
a. 警察官が多ければ、犯罪の抑止効果があると考えられます。一方、犯罪率が高いと、市民の安全を確保するために警察官を増やす必要があると考えられます。
b. チョコレートの消費量とノーベル賞受賞者の数の間の相関だけでは、因果関係を示すものではありません。したがって、チョコレートの消費を増やすように促すことは推奨されません。

 

 

 

6問
大学にそれぞれ2年、3年、4年間通学した人のデータは、人的資本理論とシグナリング理論のどちらの説明が正しいかを検証するのに役立つと考えられます。

 

 

 

7問
マイモニデスのルールをもとに、学生の学業達成度についての自然実験を行うことで、教師と学生の比率の効果を分析することができると考えられます。

 

 

 

8問
2008年のオレゴン州のメディケイドの事例は、医療へのアクセスの向上が健康状態に及ぼす影響を推定するのに役立つと考えられます。

 

 

 

 

9問
a. モデルが予測することと実際の観察が異なる場合でも、モデルが間違っているとは限りません。
b. このモデルは、運賃の変動とバスの利用者数の変動を比較することで検証することができます。