【解答】アセモグル/レイブソン/リスト マクロ経済学 – 4章、復習問題

1.
「その他すべてを一定とする」とは、他の要因や変数を変わらないままにして、特定の一つの要因や変数の影響を考察することを意味します。需要曲線に沿った移動を議論する際には、価格の変動のみを考慮し、他の要因(所得、好みなど)は変わらないと仮定しています。

 

 

2.
限界便益逓減とは、消費者がある財を追加的に消費するごとに、その財から得られる追加的な満足度(便益)が減少するという概念です。例えば、アイスクリームを1つ食べた後、2つ目を食べる満足度は1つ目よりも低くなる可能性があります。例外として、2個の電池が必要な懐中電灯の場合、1つ目の電池の便益は非常に高いが、2つ目の電池の便益はそれを超えるでしょう。

 

 

 

3.
市場の需要表は、すべての消費者の個別の需要を合計することで作成されます。市場の需要曲線は、すべての消費者の需要曲線を水平方向に合計したものとなります。

 

 

4.
a. 競争相手のシェービングクリームの価格が上がると、消費者はその商品よりも他のシェービングクリームを購入する可能性が高くなり、需要曲線は右にシフトするでしょう。
b. 失業率の上昇により、所得の平均水準が下がると、消費者の購買力が減少し、需要曲線は左にシフトする可能性があります。
c. シェービングジェルやシェービングフォームのような新しい製品が市場に出ると、これらの製品に移行する消費者が増え、シェービングクリームの需要曲線は左にシフトするでしょう。

 

 

5.
「安い原油」が不足しているとは、市場での供給量が需要量よりも少ない状態を指します。将来の原油価格は、需要と供給のバランスによって上昇する可能性があります。

 

 

6.
供給の法則とは、価格が上昇すると供給量も増加するという概念です。典型的な供給曲線は、価格と供給量が正の関係にあるため、右上がりの形状をしています。

 

 

7.
受入意思額は、消費者が商品やサービスに対して支払う意思がある最高額を指し、支払意思額は実際に支払う金額を指します。取引を行うためには、受入意思額は支払意思額よりも高くなければなりません。

 

 

 

8.
a. 新しい灌漑技術がぶどうの生産高を増やすと、供給曲線は右にシフトするでしょう。
b. 非熟練労働者の移住の増加で、ワイン用ぶどうを摘む作業の賃金が下がった場合、供給曲線は右にシフトする可能性があります。
c. 政府が季節労働者の最低賃金を設定した場合、供給コストが上昇し、供給曲線は左にシフトするでしょう。

 

 

 

9.
a. 需要の左へのシフトは、均衡価格と数量を減少させるでしょう。
b. 供給の右へのシフトは、均衡価格を下げ、数量を増加させるでしょう。
c. 需要の右への大きなシフトと、供給の右への小さなシフトは、均衡価格と数量を増加させるでしょう。
d. 供給の左への大きなシフトと、需要の左への小さなシフトは、均衡価格を上昇させ、数量を減少させるでしょう。

 

 

 

10.
50ドルの固定価格がノートパソコンを配分する最適な方法ではないのは、市場の需要と供給のバランスを考慮していないためです。効率的にノートパソコンを配分するための方法として、市場の需要と供給に基づく価格設定やオークションなどの方法を提案することが考えられます。