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経済学研究科のコロナ以後の受験(入試)を確認
2019年(2020年度入学)までの国内での経済学研究科の院試は筆記が中心という形でこれまで行われてきましたが、2020年からはそれぞれの大学院で筆記の取りやめをしたところもある一方、そのまま継続して筆記試験を行ったところもあります。
それまでは筆記試験が基本的にあったというものもあり、まずはそこに焦点を当てるという院試対策が必要でした。学部で経済学部ではない方々でも筆記試験をクリアし、口述も大丈夫であれば合格が可能でした。
しかしながら、前述の通り筆記試験を取り止めた経済学研究科も出てきてしまったことがあり、出願書類審査に切り替えた経済学研究科には相対的に経済学部でない方々の出願数が減り、筆記試験が継続されたところに経済学部でない受験生が受験した傾向がこのコロナ渦にはありました。
2023年(2024年度入学)に行われる入試もまたコロナの影響は出てくるかもしれませんが、1つ有り得そうなことは、2023年に行われるそれぞれの大学院の入試形態でその後も継続される可能性はあるということです。
まずなのですが、下記の東大、一橋、京大、阪大の大学院経済学研究科のコロナ前(2019年)とそれ以降(2020年〜)を見てみましょう。
主要経済学研究科 – 2019年〜2022年の受験方式
*各大学院で社会人入試や夏季入試の他に冬季入試などいくつか分かれますが、今回はスタンダードである一般入試での夏季入試だけを見てみます(社会人入試や冬季入試も基本は夏季入試で変更点があれば、そちらも変更になります。)。
東京大学大学院経済学研究科
2019年(2020年度入学)
例年通り筆記試験、口述試験実施
2020年(2021年度入学)
筆記試験 令和2(2020)年 10 月 3 日(土)(中止)
口述試験 令和2(2020)年 11 月 7 日(土)・11 月 8 日(日)
→筆記試験を取り止め発表 8 月 21 日(金)
受験の日程自体がコロナの状況により2,3ヶ月ずれた形となりました。
2021年(2022年度入学)
筆記試験 令和3(2021)年 9 月 2 日(木)(中止)
口述試験 令和 3(2021)年 9 月 28 日(火)・9 月 29 日(水)
→筆記試験を取り止め発表 6 月 17 日(木)
昨年は急なコロナの状況により受験自体が遅れましたが、予定日は通常通り9月中となりました。また筆記は取りやめとなりました。
2022年(2023年度入学)
筆記試験 令和4 2022 年 9 月 1 日 (木) (中止)
口述試験 令和 4 2022 年 9 月 27 日 (火) ・ 9 月 28 日 (水)
→筆記試験を取り止め発表 6 月 16 日(木)
コロナの状況はかなり落ち着いていたので、筆記もある予想がありましたが、結局3年連続筆記試験はなしになりました。
一橋大学大学院経済学研究科
2019年(2020年度入学)〜2021年(2022年度入学)
コロナでの時期でも一橋大学大学院経済学研究科では筆記試験での対応になりました。
2022年(2023年度入学)も筆記試験が予定されていました。しかしながら7月になって筆記が取りやめとなりました。
京都大学大学院経済学研究科
2019年(2020年度入学)
例年通り筆記試験、口述試験
2020年(2021年度入学)
研究者養成プログラム
第1次選抜:筆記試験(専門科目)
9月3日(木)9:30~12:30
第2次選抜:口述試験
9月19日(木)10:00~17:00
→筆記試験中止
第1次選抜:書類選考
第2次選抜:口述試験
9月17日(木)10:00~17:00
9月18日(金)10:00~17:00
高度専門人材養成プログラム
選抜試験:筆記試験(専門科目)
9月3日(火)9:30~11:30
→筆記試験中止
第1次選抜:書類選考
第2次選抜:口述試験
9月17日(木)10:00~17:00
9月18日(金)10:00~17:00
2021年(2022年度入学)
研究者養成プログラム / 高度専門人材養成プログラム
第1次選抜:書類選考
出願書類による選考を行います。
第2次選抜:口述試験(オンラインにて実施)
9月16日(木)10:00~17:00
9月17日(金)10:00~17:00
2022年(2023年度入学)
研究者養成プログラム / 高度専門人材養成プログラム
第1次選抜:書類選考
第2次選抜:口述試験(オンラインにて実施)
9月15日(木)10:00~17:00
9月16日(金)10:00~17:00
大阪大学大学院経済学研究科
2019年(2020年度入学)
筆記試験 2019 年8 月17 日(土)
口頭試問2019 年8 月31 日(土)
2020年(2021年度入学)
筆記試験 2020 年8 月22 日(土)
口頭試問 2020 年9 月5 日(土)
2021年(2022年度入学)
筆記試験 2021 年8 月21 日(土)
口頭試問 2021 年9 月4 日(土)
2022年(2023年度入学)
筆記試験 2022 年8 月20 日(土)
口頭試問 2022 年9 月3 日(土)
今後の大学院経済学研究科の院試対策は?
コロナ以前と、その後の数年をみてみると、主要大学院である上記4校でもかなりの違いがでています。
まず筆記があったところですが、大阪大学大学院経済学研究科ではコロナ前も現在も方式を変えず筆記を行いました。一橋大学も2020年と2021年の院試では同じくコロナ渦でも筆記を行っておりましたが、2022年は筆記試験が途中で取りやめというアナウンスがでて、1次が書類審査になりました。
上記以外でも神戸大学大学院経済学研究科などもコロナ前から現在まで筆記を続けており、この時期で筆記試験での方が合格をしやすい受験生は、一橋、阪大、神大などを受験していた傾向にありました。阪大、神大などは筆記試験が続きそうです。
違いが出たのは東大と京大です。両方ともに結果的にみれば、両校とも1次試験で筆記がなくなり、書類審査が1次試験となりました。
しかしながら両校が取ったスタンスをみると、京大は2021年と2022年は出願書類がでてその時点で1次では書類審査としていたのですが(2020年は筆記試験予定を後ほど変更)、東大の2021年と2022年については、最初は筆記試験予定とあり、途中の6月で筆記試験を取り止めました。
これを見ると東大は来年は、できる形なら筆記試験をいれたいというのがあるかもしれません。逆に京大は筆記試験をやる予定ということもなく最初から書類審査としていた点はある意味注目で、今後もこの受験方式が取られそうです。
ここで、一橋についてですが2022年も予想通り最初は筆記試験があったのが7月に取り止めたのが少し驚きでした。既に筆記試験があるために一橋大学大学院経済学研究科を目指していた方々もいたのでかなり急だったと認識しております。
一橋は今年だけ筆記試験なしになるのか来年以降が不透明なところもあります。一橋大学自体で院試の制度変更を行っていることもあり、来年以降もこのまま筆記なしになる可能性もでてきます。
ここでどのような受験方式でも対応するにはまず3年生秋からの個人の院試対策、大学での授業、また最近だと課外的な要素もかなり見ているようなところも経済学研究科であるようです。
授業の中でまず完璧にして院試につなげていくのが、筆記試験にしても、書類審査となった場合でも対応できることになります。
まず、どのように授業を取るべきか、また経済学部生ではない場合はどのような可能性があるかなどぜひお問い合わせをいただければと思います。