労働経済学のテーマの選び方
労働経済学でのトピックの選び方ですが、労働経済学の主要なジャーナルのようなテーマで選ぶのが良いでしょう。
・Journal of Labor Economics
・Labour Economics
などから直近数年分のタイトルや要旨などを確認してみましょう。また、使用されている手法や理論、どのようなデータが使用されているかを確認するのが良いでしょう。
労働経済学は、その性質上、他の多くの経済学の分野と密接に関連しています。下記の分野の経済学ジャーナルで労働のキーワードなどを探してみるのも良いでしょう。タイトルを確認してみて労働系とつながりがあれば是非参考にしてみましょう。
人的資本理論(教育経済学):
労働者の教育と訓練は、生産性と経済成長に大きく影響します。教育経済学は、教育の質とアクセス、教育投資の回収など、労働市場の結果に密接に関連しています。
労働市場政策と公共経済学:
政府の政策(最低賃金、雇用保険、福祉プログラムなど)は、労働供給、雇用、賃金、そして労働市場の不均衡に大きな影響を与えます。
医療・健康経済学:
労働者の健康は、労働供給、生産性、そして労働者の賃金に直接的な影響を及ぼします。健康経済学は、労働の質と労働市場の動向を理解する上で重要です。
人口経済学:
人口動態(出生率、死亡率、移民など)は労働力供給に影響を与え、経済全体の成長と労働市場の状況に影響を及ぼします。
産業組織論:
企業の行動、市場構造、そして競争は、雇用機会、賃金設定、労働条件など、労働市場のさまざまな側面に影響を与えます。
マクロ経済学:
経済のサイクル、インフレ、金融政策、そして財政政策は、雇用のレベル、賃金の動向、そして労働市場の全体的な健全性に影響を与えます。
労働経済学のトピック一覧
Labour Economics, Volume 84, October 2023