【new】日本経済関連での新しい書籍についてもこちらで紹介します。
2024/06 – 日本経済 悪循環の構造
2024/06 – 日本の財政―破綻回避への5つの提言
2024/05 – コロナ危機後の日本経済と政策課題
2024/04 – 成熟社会の発展論: 日本経済再浮揚戦略
2024/02 – 日本人の賃金を上げる唯一の方法
日本経済の歩み
日本経済は約30年間下記のような流れになっています。
- 1990年代 – 「失われた10年」: 1990年代の日本経済は、バブル崩壊後の不況で特徴づけられます。1980年代末には、不動産と株価のバブルが形成されましたが、1990年代初頭にはこれらのバブルが崩壊しました。これにより、金融機関の不良債権が増加し、経済成長が停滞しました。
- 2000年代 – 緩やかな回復と停滞: 2000年代に入ると、日本経済はバブル崩壊からの回復を図りましたが、成長は緩やかでした。この時期は、構造改革や国内市場の開放が進み、一部の技術分野での成長が見られました。しかし、人口減少と高齢化の進行、長引くデフレーションにより、経済は依然として弱い状態にありました。
- 2010年代 – アベノミクス: 2012年に安倍晋三首相が政権を取得し、彼の経済政策「アベノミクス」が開始されました。アベノミクスは、大胆な金融緩和、財政出動、構造改革の「三本の矢」から成り立っています。この政策により、短期的には株価上昇や円安が進み、輸出企業の業績改善が見られましたが、長期的なデフレ脱却や生産性の向上は難しい状況にありました。
- 2020年代 – COVID-19パンデミックの影響: 2020年には、新型コロナウイルスのパンデミックが世界的に広がり、日本経済にも大きな影響を与えました。観光業やサービス業が特に打撃を受け、政府は経済刺激策や緊急支援策を実施しました。しかし、パンデミックによる長期的な影響はまだ完全には明らかになっていません。
この30年間は、バブル崩壊後の苦境から回復しようとする試み、構造改革、人口動態の変化、そしてグローバルな危機によって特徴づけられています。今回はこれらを深掘りする日本経済についての書籍を紹介します。
日本経済についての書籍の概要
日本経済論(伊藤,星)
『日本経済論』は、伊藤隆敏氏と星岳雄氏が著し、祝迫得夫氏と原田喜美枝氏が翻訳した書籍です。この書籍は、短期間での急成長後、ゼロ成長、人口減少、高齢化、デフレなどの課題に直面してきた日本経済を詳細に検証する内容となっています。経済成長、景気循環、バブル経済の発生と崩壊、金融市場と金融監督、財政制度と財政政策など、多岐にわたるテーマを扱っており、日本経済に関する包括的な理解を提供することを目的としています。
日本経済論(櫻井)
『日本経済論』は、櫻井宏二郎氏によって著された書籍で、日本経済の歴史や現状、将来についての分析と解説が行われています。この書籍は日本経済の江戸時代からの歴史を振り返り、現在日本が抱えている問題や将来の展望について詳細に説明しています。
戦後の改革と経済復興、インフレーションの問題に焦点を当て、高度経済成長期の足跡や、その背後にある動因と成果についても考察しています。1970年代の混乱と高度成長の終わり、ニクソン・ショックや石油危機などの影響についても解説されています。
バブル経済の生成と崩壊、長期不況の要因を解析し、日本経済の再生に向けた非伝統的金融政策や不良債権処理の評価が展開されます。さらに、世界金融危機やその後のギリシャ危機、欧州債務危機といった国際的な経済動向と日本経済への影響についても検証されています。
アベノミクスの展開、東日本大震災後の経済政策や金融緩和政策の評価、さらにはコロナ危機と世界的インフレの進行についても詳細に分析されています。最後に、人口減少と経済成長の問題、人口構造の展望、人口減少が経済成長率や経済構造に及ぼす影響、少子化問題への対策などについての考察が展開されています。
私が見てきた日本経済
『私が見てきた日本経済』は、エコノミストである小峰隆夫氏による日本経済に関する著書です。この本では、ニクソン・ショック、石油危機、経済摩擦、バブル崩壊、デフレといった日本経済の重大な課題について、40年以上にわたる著者の経験と観察を基に分析しています。小峰氏は、これらの経済的事件をタブー視せず、深く掘り下げ、問題の本質を明らかにしています。
また、経済白書の完成までの過程や、経済計画の裏側、経済分析を巡る論争など、知られざるエピソードも紹介しており、日本経済のユニークな視点を提供しています。
どうすれば日本経済は復活できるのか
『どうすれば日本経済は復活できるのか』(SB新書)は、野口悠紀雄氏によって書かれた日本経済に関する本です。本書では、日本経済の現状分析と、将来に向けた提言が行われています。野口氏は、日本経済が直面している問題点として、デジタル化の遅れや高齢化の進行、産業構造の硬直化、貿易収支の悪化などを指摘しています。
1970年代までは製造業が経済成長に大きく寄与していましたが、1980年代以降の情報技術の発展に日本が追いつけなかったことが、経済の停滞の一因とされています。また、日本経済はスタグフレーションのリスクに直面しており、インフレと経済停滞が同時に起こる可能性があると警鐘を鳴らしています。政策の誤りとしては、大規模な金融緩和政策が物価上昇を目標にしたものの、実質賃金の向上には繋がらなかった点が挙げられています。
更に、日本経済を復活させるためには、外国人労働者の受け入れ拡大や新しい技術の開発、デジタル化の推進が必要だとしています。特に、生成AIのような新技術への適応が、経済活動に大きな影響を及ぼすと強調しています。書籍の各章では、日本経済の現状、停滞の原因、将来の見通し、スタグフレーションの危険性、金融政策の問題点、健康保険証のマイナンバーカードへの切り替え問題などが詳細に論じられています。
日本経済の見えない真実 低成長・低金利の「出口」はあるか
『日本経済の見えない真実・低成長、低金利の「出口」はあるか』は、日本経済に関する重要な課題とその背景について分析する本です。この本は、経済学者であり、元日本銀行の政策担当者である著者によって書かれています。
本書では、日本経済が直面している低成長と低金利の問題に焦点を当てています。日本の経済成長が低い理由は、先進国であることや人口減少、高齢化の進行にあると説明されています。また、アベノミクスや日本銀行の異次元緩和政策についても議論され、これらの政策が日本経済にどのような影響を及ぼしたかを分析しています。
著者は、アベノミクスによる円安や株価上昇が、実際にはアベノミクス以前から始まった景気回復の一環であると指摘しています。また、日銀の金融政策が持つ限界と、成長戦略や財政政策の重要性についても詳しく述べられています。特に、日本経済の問題は金融政策だけで解決できるものではなく、より広範な財政政策や成長戦略が必要であると論じられています。この本は、日本経済の現状について深く理解するための重要な読み物であり、日本経済の本質に迫るためには非常に有益な一冊です。
最新|日本経済入門
『最新|日本経済入門』は日本評論社から発売された経済関連の専門書です。著者は小峰隆夫氏と村田啓子氏で、この本では2016年以降の日本経済の新しい動向を含む、経済の真実を最新のデータと問題意識に基づいて解説しています。
内容としては、アメリカのTPPからの離脱、消費税率の引き上げ、マイナス金利の採用などのトピックが含まれています。『最新・日本経済入門』は、日本経済の歴史と現状、そして将来の課題について詳しく解説しています。
この本では、高度成長期からアベノミクスに至るまでの経済の変遷、さまざまな経済問題(例えば、少子高齢化、労働力不足、政府債務など)に焦点を当て、それらの問題を克服するための方策を探求しています。内容は、日本経済の全体像から始まり、企業活動、労働、社会保障、財政政策、金融政策、貿易、農業、環境政策など、多岐にわたるテーマを網羅しています。
入門・日本の経済成長
『入門・日本の経済成長』は、平口良司氏著による経済成長に関する本です。この本では、経済成長の概念を探求し、特に日本の現状と課題に焦点を当てています。著者は、経済成長の伝統的な議論と物的資本と人的資本(特に教育)の重要性について説明します。さらに、日本経済成長の論点を3つに分類し、経済成長論と日本経済の喫緊の課題とを結び付けている点が、この本の特徴とされています。
日本経済入門 (日経ビジネス)
『日本経済入門 』は、経済週刊誌「日経ビジネス」の編集部が執筆した経済入門書です。この書籍は、「経済とは何か」を基本から分かりやすく解説し、最新のデータを豊富に盛り込んでいます。ビジネスパーソンが将来を考える際に役立つ経済の基礎知識、経済理論、予測を立てる際の論点などを包括的に扱っています。また、通常の教科書とは異なる構成を採用している点も特徴です。
日本経済論15講
日本経済論15講 (ライブラリ経済学15講APPLIED編)』は、脇田成氏によって執筆された経済学の専門書です。この書籍は、日本経済に関する広範な知識を15の講義形式でまとめたもので、読者に日本経済を深く理解するための基礎となる事実や経済学的知識を提供しています。
内容としては、バブル崩壊以降の日本経済における様々な経済政策の議論や、問題解決のためのボトルネックを解説しています。また、将来の日本経済において可能な行動について提案し、データに基づいて現実の経済状況を把握する方法や、自分で政策を判断するための考え方を案内しています。
本書は大学生や大学院生を主な読者対象とし読みやすい2色刷りで構成されています。目次には、日本経済の変動の歴史、マクロ経済理論、景気循環パターン、日本企業の貯蓄主体化、マクロ経済のリンク、金融政策、国際貿易、国際金融市場、アベノミクスと異次元緩和、労働市場など、幅広いテーマが取り上げられています。
日本の経済政策-「失われた30年」をいかに克服するか
『日本の経済政策: 「失われた30年」をいかに克服するか』は、小林慶一郎氏によって著された書籍です。この本は、バブル崩壊後の日本経済が長期にわたって停滞している理由について深く掘り下げ、その原因と対策についてマクロ経済学の観点から検証しています。
書籍は、1990年代の不良債権処理、2000年代の格差論争、2010年代の低金利政策など、過去数十年にわたる日本経済の重要な時期に焦点を当てています。著者はこれらの時期における日本の政策決定の誤りを分析し、これらの問題をどのように克服すべきかについて考察を展開しています。
また、将来に向けた持続可能な経済政策に関する提言も含まれており、日本が「失われた30年」と呼ばれる長期停滞からどのように抜け出せるかについての示唆を提供しています。
日本経済30年史: バブルからアベノミクスまで
『日本経済30年史: バブルからアベノミクスまで』(岩波新書、著者:山家悠紀夫氏)は、1990年代初頭から2019年までの日本経済を詳細に分析しています。本書では、この期間に日本が直面した経済問題、政策の変遷、それらが国民の生活や企業業績に及ぼした影響を検討しています。
内容としては、バブル経済の発生から崩壊、その後の長期的な不況期間、橋本内閣や小泉内閣の下での「構造改革」政策、民主党政権時代、そして「アベノミクス」として知られる安倍晋三政権下の経済政策まで、幅広くカバーしています。各章では、特定の時期や政策に焦点を当て、その時々の政権が実施した経済政策やその結果について詳細に分析しています。
また、これらの政策が日本経済にどのような影響を及ぼしたかについても考察されています。著者の山家悠紀夫氏は、1940年愛媛県生まれで、神戸大学経済学部を卒業後、第一銀行に入行し、その後、多くの経済関連のポジションを経験しました。現在は「暮らしと経済研究室」を主宰しており、他にも複数の経済関連書籍を執筆しています。この本は、日本経済の最近の歴史に関心がある人、または日本の経済政策の変遷やその社会への影響について学びたい人にとって有益な資料となるでしょう。
「正義」のバブルと日本経済 (日経プレミアシリーズ)
『「正義」のバブルと日本経済』(日経プレミアシリーズ)は、経済を歪めてきたとされる、一般に反対しにくい「正義」の言説に焦点を当てた書籍です。著者は、過剰な物語(ナラティブ)が日本経済の長期停滞の根本
原因であると主張しています。例えば、「地価を下げることこそ正しい」「高齢者は弱者、皆で助けよう」「日本はものづくり国家、額に汗して働け」といった言説が、イノベーションや活力の芽を摘むことで経済にどのように影響を及ぼしてきたかを解説しています。
51のデータが明かす日本経済の構造 物価高・低賃金の根本原因
『51のデータが明かす日本経済の構造 物価高・低賃金の根本原因』という書籍は、日本経済における物価高騰と低賃金の問題を深く掘り下げています。著者である宮本弘曉氏は東京都立大学の教授で、労働経済学やマクロ経済学、日本経済論が専門です。彼は国際通貨基金(IMF)でエコノミストとしても活動していました。
この書籍では、過去30年にわたる日本の経済構造の変遷と、その間の平均所得の低下について分析しています。特に、日本の賃金がなぜ上がらないのかという疑問に答え、その根本的な原因を「未熟な資本主義」として指摘しています。ここで言う「未熟な資本主義」とは、国民が平等に貧しくなるような経済システムを意味しており、この本では日本の歪んだ経済構造とそれに対する処方箋をデータを基に提案しています。
また、書籍の中では、新型コロナウイルスのパンデミックやウクライナ侵攻などの影響によるインフレの継続や、日本経済における停滞の要因についても論じています。これには、日本の経営者の多くが売上成長の見通しに自信を持っていないという現状も含まれています。宮本氏の分析は、日本経済が直面している問題に対して具体的で深い洞察を提供しており、経済学だけでなく社会全体にとっても重要な示唆を含んでいます。
Q&A 日本経済のニュースがわかる!
『Q&A 日本経済のニュースがわかる! 』は、日本経済に関する様々な疑問に答える形式の書籍です。この本は、日本経済新聞社の記者が編集しており、経済に詳しい記者がQ&A形式で、読者の疑問に直接回答しています。内容としては、物価の動向、給料の変化、新技術(例:Web3やメタバース)についての説明、コロナ後の世界の変化など、時事に関連する重要なトピックをカバーしています。
各トピックは一項目完結のスタイルで、難しい単語には用語解説も付いています。読みやすい構成で、日本経済の主要な課題を把握するための参考書となっています。
いまを読み解く45の分析 Q&A日本経済のニュースがわかる!
『いまを読み解く45の分析 Q&A日本経済のニュースがわかる!』は、日本経済新聞社によって編集された書籍です。
この本は、日本及び世界の経済状況に関するさまざまな疑問や話題について、Q&A形式でわかりやすく説明しています。具体的な内容としては、日本の景気状況、物価の動向、失業や倒産の変化、新型コロナウイルスの影響、AIの使用に関する注意点、日本の金融状況、政策分析など、多岐にわたるテーマが含まれています。また、この本はビジネスの場や就活での話題についていくのに役立つとされており、各テーマに関する重要なポイントがマーカーで示されているため、すぐに要点を把握することができます。
豊富な図表やグラフを用いて、日本経済の最新情報やデータが紹介されています。さらに、中国、台湾とのパワーバランスの変化、韓国や北朝鮮との関係、ロシアとウクライナの現状、世界の主要経済国の動向など、国際的な観点からの分析も含まれています。全体的に、経済に関連する最新の動向や情報を、幅広い読者に理解しやすい形で提供している点が特徴です。
アクティブ・ラーニングで学ぶ 日本の経済
『アクティブ・ラーニングで学ぶ 日本の経済』は、大学生が主体的に経済学を学べるよう設計された教材です。この書籍は、実際の経済生活で起こる経済事象を紹介し、それらについて個人で考え、グループワークを通して議論することで、基礎知識を自然に学べるようになっています。
また、アクティブ・ラーニングの準備をする教員の負担を軽減するために、様々なサポート教材が用意されています。これには講義用のPPT、事前学習提出シート、ワーク提出シート、インストラクターズ・マニュアル、オンラインテストなどが含まれています。特にインストラクターズ・マニュアルには、ワークの目的や工夫の仕方、解答例、学生の反応への対応例などが記載されており、すぐにでもアクティブ・ラーニングを実践できるような内容となっています。
この書籍は、根岸毅宏氏(國學院大學経済学部教授)と中泉真樹氏(同じく國學院大學経済学部教授)によって編著されています。両者は経済学の教育において豊富な経験と専門知識を持っています。具体的な内容としては、日本銀行の役割、政府の機能、日本と世界の経済的つながり、経済の歴史的視点など、幅広いテーマが含まれています。
日本経済図説
『日本経済図説』は、日本経済の発展の軌跡、国土と人口、産業構造、労働、金融、財政、国際収支、国民生活など、日本経済の幅広い側面を図説で詳細に解説している書籍です。
この本は、日銀の金融緩和策やアベノミクス、米中貿易戦争、パンデミック下のデジタルトランスフォーメーション、脱炭素化など、2013年の第四版以降の経済の激変を考慮しています。著者は宮崎勇氏、本庄真氏、田谷禎三氏で、各種経済学や政策に関連する豊富な知識を提供しています。
日本経済論・入門: 戦後復興から「新しい資本主義」まで
『日本経済論・入門: 戦後復興から「新しい資本主義」まで』は八代尚宏著による日本経済の歴史と現状に関する書籍です。この書籍は、戦後の日本経済の発展を振り返り、過去の経済問題との共通点や相違点を分析しています。また、長期停滞からの脱出に必要な要素、コロナ危機への対応、少子高齢化の問題、岸田政権下の「新しい資本主義」に関する議論、そして今後の構造改革についても論じています。
日本経済 30の論点
『日本経済 30の論点』は、小黒一正氏、愛宕伸康氏、末廣徹氏によって書かれた経済に関する書籍です。この本では、現代の日本経済が直面している様々な問題やテーマについて、深くかつ本質的な解説が行われています。具体的なテーマとしては、人口の急激な減少、新型コロナウイルスの影響、円安、インフレ、低成長などが取り上げられています。
書籍では、これらの経済問題に対して、研究者やエコノミストたちが、自分たちの学識やデータをもとに明快な解説を提供しています。各論点では、冒頭に問題意識が提示され、本文の最後にはポイントがまとめられており、これによって読者はテーマの概要を簡単に整理し理解することができます。この書籍は、日本経済の現状と将来について深く考えるための、示唆に富んだ内容を提供しています。それぞれの論点は、研究成果やデータに裏打ちされた論理に基づいており、我々が進むべき方向性を明示しています。
世界と日本経済大予測2024-25
『世界と日本経済大予測2024-25』は渡邉哲也氏による経済に関する本です。この本では、株価の動向、半導体や生成AI、電気自動車(EV)などの技術の進展を詳細に解説し、これらの要素が世界情勢や日本経済にどのように影響を与えるかを分析しています。また、2024年の米大統領選挙や台湾総統選挙などの重要な政治イベントに焦点を当て、それらが経済に与える影響も考察しています。さらに、経済やビジネスに関連するリスクとチャンスについても詳述しています。
ミルトン・フリードマンの日本経済論
『ミルトン・フリードマンの日本経済論 (PHP新書)』は、柿埜真吾氏によるミルトン・フリードマンの経済学に関する分析を含む作品です。本書では、フリードマンの日本経済に対する関心や日本特殊論批判、日米貿易摩擦への見解、バブル崩壊や金融政策についての批判、日本の構造問題への見解などが詳細に語られています。また、フリードマンの貨幣理論やその他の経済理論についても深く掘り下げられています。柿埜真吾氏は、フリードマンの思想が現代日本の経済問題を解くための貴重な洞察に溢れていると指摘しています。
財政・金融政策の転換点-日本経済の再生プラン
『財政・金融政策の転換点-日本経済の再生プラン (中公新書 2784)』は、著者飯田泰之氏による経済政策に関する書籍です。この本では、世界の経済政策が大きな転換期にあるというテーマを掘り下げています。従来、政府支出を含む財政政策は抑制的に行われ、金融政策は独立して運営されてきましたが、現在、これらの政策の実効性に疑問が呈されていると指摘されています。
特に、巨額の政府債務と長期にわたる低金利政策がもたらす日本の財政状況についての懸念が示されています。このような背景の中で、著者は財政政策と金融政策の現代的な意義と機能を考察し、日本経済の再生に向けて、これらの政策の統合運用と高圧経済への移行を提案しています。
日本経済の書籍ランキング
1 | 日本経済論 (伊藤, 星) |
2 | 日本経済論 (櫻井) |
3 | 私が見てきた日本経済 |
4 | どうすれば日本経済は復活できるのか |
5 | 日本経済の見えない真実 低成長・低金利の「出口」はあるか |
6 | 最新|日本経済入門 |
7 | 入門・日本の経済成長 |
8 | 日本経済入門 (日経ビジネス) |
9 | 日本経済論15講 |
10 | 日本の経済政策-「失われた30年」をいかに克服するか |
11 | 日本経済30年史: バブルからアベノミクスまで |
12 | 「正義」のバブルと日本経済 (日経プレミアシリーズ) |
13 | 51のデータが明かす日本経済の構造 物価高・低賃金の根本原因 |
14 | Q&A 日本経済のニュースがわかる! |
15 | いまを読み解く45の分析 Q&A日本経済のニュースがわかる! |
16 | アクティブ・ラーニングで学ぶ 日本の経済 |
17 | 日本経済図説 |
18 | 日本経済論・入門: 戦後復興から「新しい資本主義」まで |
19 | 日本経済 30の論点 |
20 | 世界と日本経済大予測2024-25 |
21 | ミルトン・フリードマンの日本経済論 |
22 | 財政・金融政策の転換点-日本経済の再生プラン |