基礎数学 – 統計数理基礎 – 集合(演習3)

<差集合>

問題:
AとBは二つの集合で、以下のように定義されています。

A = {1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10}
B = {2, 4, 6, 8, 10}

このとき、次の問いに答えてください。

1. 集合Aから集合Bを差し引いた差集合 A – B を求めてください。
2. 集合Bから集合Aを差し引いた差集合 B – A を求めてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答:
集合Aと集合Bは以下のように定義されています。

– A = {1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10}
– B = {2, 4, 6, 8, 10}

 

1. 差集合 A – B

差集合 A – B は、集合Aに含まれるが集合Bには含まれない要素の集まりです。つまり、Aの要素のうち、Bにはないものを探します。

Aの各要素を見て、それがBに含まれているかどうかを確認しましょう。

– 1(Aには含まれるがBにはない)
– 2(AにもBにも含まれる)
– 3(Aには含まれるがBにはない)
– 4(AにもBにも含まれる)
– 5(Aには含まれるがBにはない)
– 6(AにもBにも含まれる)
– 7(Aには含まれるがBにはない)
– 8(AにもBにも含まれる)
– 9(Aには含まれるがBにはない)
– 10(AにもBにも含まれる)

よって、A – B = {1, 3, 5, 7, 9}

 

 

 

2. 差集合 B – A

同様に、差集合 B – A は、集合Bに含まれるが集合Aには含まれない要素の集まりです。しかし、この場合、Bのすべての要素がAにも含まれています。つまり、BからAを引いた場合、何も残りません。

Bの各要素を見て、それがAに含まれているかどうかを確認しましょう。

– 2(BにもAにも含まれる)
– 4(BにもAにも含まれる)
– 6(BにもAにも含まれる)
– 8(BにもAにも含まれる)
– 10(BにもAにも含まれる)

よって、B – A = {}

これらの計算により、差集合の概念が理解できると思います。A – BはAに特有の要素を、B – AはBに特有の要素を示しますが、この場合Bの要素はすべてAに含まれているため、B – Aは空集合となります。