基礎数学 – 統計数理基礎 – 条件付き確率(演習1)

問題:

ある学校において、生徒たちは数学と英語の授業を受けています。学校のデータによると、以下の情報があります。

– 生徒の70%が数学の授業を受けています。
– 生徒の40%が英語の授業を受けています。
– 生徒の30%が数学と英語の両方の授業を受けています。

ある生徒がランダムに選ばれたとき、その生徒が数学の授業を受けている条件のもとで、英語の授業も受けている確率はどれくらいでしょうか?

 

 

 

 

解答:

\[ P(A|B) = \frac{P(A \cap B)}{P(B)} \]

ここで、
– \( P(A|B) \) は「Bが起こったときのAの確率」です。
– \( P(A \cap B) \) は「AとBが同時に起こる確率」です。
– \( P(B) \) は「Bの確率」です。

この問題では、
– イベントAは「生徒が英語の授業を受けている」ことを指し、
– イベントBは「生徒が数学の授業を受けている」ことを指します。

与えられた情報によると、
– \( P(\text{数学}) = 0.70 \)(70%の生徒が数学の授業を受けている)
– \( P(\text{英語}) = 0.40 \)(40%の生徒が英語の授業を受けている)
– \( P(\text{数学} \cap \text{英語}) = 0.30 \)(30%の生徒が数学と英語の両方の授業を受けている)

求めるべきは「数学の授業を受けている生徒が英語の授業も受けている確率」、つまり \( P(\text{英語}|\text{数学}) \) です。この確率を計算するには、次のように式を展開します:

\[ P(\text{英語}|\text{数学}) = \frac{P(\text{数学} \cap \text{英語})}{P(\text{数学})} \]

これを先ほどの確率値を用いて計算すると、

\[ P(\text{英語}|\text{数学}) = \frac{0.30}{0.70} \approx 0.4286 \]

したがって、数学の授業を受けている条件のもとで、生徒が英語の授業も受けている確率は約42.86%となります。