基礎数学 – 統計数理基礎 – 離散分布と連続分布(演習1)

<離散型確率分布>

問題:
ある都市では、毎年行われる祭りにおいて、晴れる確率は60%です。祭りは3日間続きます。この祭りの期間中、3日とも晴れる確率はどれくらいでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

解答:

問題の概要
祭りが3日間続き、各日に晴れる確率が60%(0.60)です。求めるのは、この3日間全て晴れる確率です。

使用する分布
このタイプの問題には二項分布が適しています。二項分布は、独立したn回の試行で、各試行が成功する確率がpである場合に、成功回数の確率を計算するのに使用されます。

二項分布の公式
二項分布の公式は以下の通りです:
\[ P(X = k) = \binom{n}{k} p^k (1-p)^{n-k} \] ここで、
– \( P(X = k) \) は、成功回数がk回である確率。
– \( \binom{n}{k} \) は組み合わせで、n回の試行中にk回成功する方法の数。
– \( p \) は各試行での成功の確率。
– \( 1-p \) は失敗の確率。

問題の数値の代入
この問題におけるパラメータは以下の通りです:
– \( n = 3 \)(3日間の祭り)
– \( k = 3 \)(3日間全て晴れること)
– \( p = 0.60 \)(1日に晴れる確率)

公式にこれらの値を代入すると、
\[ P(X = 3) = \binom{3}{3} \times 0.60^3 \times (1-0.60)^{3-3} \] \[ = 1 \times 0.60^3 \times 0.40^0 \] \[ = 0.60^3 \] \[ = 0.216 \]

解答
したがって、3日間全て晴れる確率は約21.6%となります。

この計算により、特定の数の成功(この場合は晴れる日)が発生する確率を二項分布を用いて求めることができます。このような問題では、成功確率(晴れる確率)と試行回数(日数)を考慮して、求められた確率を計算します。