基礎数学 – 統計数理基礎 – 対数、対数グラフ(演習1)

問題:対数グラフの読解と解釈

問題文:

ある科学者が、バクテリアの成長を調査しています。彼女は、バクテリアの個体数が時間とともにどのように変化するかを記録しました。以下は、彼女が得たデータを対数グラフにプロットしたものです。

時間(時間) | バクテリアの個体数
— | —
1 | 100
2 | 200
3 | 400
4 | 800
5 | 1600

このデータをもとに、以下の質問に答えてください。

1. このデータを直線で表すことができる対数グラフは、縦軸が何を表しているか説明してください。
2. バクテリアの成長率は一定ですか?データからどのようにしてそれを判断できるか説明してください。
3. 6時間後と7時間後のバクテリアの個体数を予測してください。

 

 

 

 

問題の解答と解説

1. 対数グラフ上での直線の意味

対数グラフでは、縦軸に対数スケールを使用します。この問題では、バクテリアの個体数が時間とともに指数関数的に増加しています。指数関数的な増加は、対数グラフ上で直線として表されます。これは、対数変換が指数関数的な関係を線形関係に変換するからです。

具体的には、バクテリアの個体数 \( N \) が時間 \( t \) の関数として \( N = a \cdot b^t \)(\( a \) と \( b \) は定数)の形で表されるとき、両辺の対数を取ると \( \log(N) = \log(a) + t \cdot \log(b) \) となります。これは \( y = mx + c \) の形の直線方程式に相当します。ここで、\( y = \log(N) \)、\( x = t \)、\( m = \log(b) \)、\( c = \log(a) \) です。

2. バクテリアの成長率の一定性

バクテリアの成長率が一定であることは、対数グラフ上でデータが直線として表されることから分かります。指数関数的な成長は、一定の時間ごとに個体数が同じ比率で増加することを意味します。この場合、時間ごとにバクテリアの個体数が2倍になっています(100 → 200 → 400 → 800 → 1600)。この一定の比率(ここでは2倍)が、成長率の一定性を示しています。

3. 6時間後と7時間後のバクテリアの個体数の予測

バクテリアの成長が一定の比率で進んでいるため、次の時間の個体数は前の時間の個体数の2倍になります。したがって、5時間後に1600個だったバクテリアは、6時間後には3200個、7時間後には6400個になると予測できます。

この問題は、対数グラフの理解と指数関数的な成長パターンの認識能力を評価するのに適しています。また、これらの概念は生物学だけでなく、経済学や物理学など他の多くの分野でも応用されます。