大学院で学校を変える
これまで、学部が東大、一橋、京大、阪大でなくても、が東大、一橋、京大、阪大の大学院経済学研究科等に進学するケースは多く見てきました。
我々のところでも現在、◯◯大学の◯◯学部に在籍なのですが、東大の大学院経済学研究科に受かりますかというご連絡をいただくことはありますが、これについては我々は◯◯大学の◯◯学部だけでは判断できないとお伝えを最初にさせていただいております。
国立大以外でもこれまで様々な学生、または既卒の方で社会人の方で違う経済学研究科の大学院に進学されて来た方はいました。下記では一部ですが抜粋します。
大学院進学ケース(他大学から)
・高崎経済大学、経済学部 → 一橋大学大学院経済学研究科、名古屋大学大学院経済学研究科
・専修大学、経営学部 → 神戸大学大学院経済学研究科、早稲田大学大学院経済学研究科、明治大学大学院政治経済学研究科
・青山学院大学、経済学部 → 東京大学大学院経済学研究科、京都大学大学院経済学研究科、神戸大学大学院経済学研究科
・明治大学、政治経済学部 → 東京大学大学院経済学研究科、一橋大学大学院経済学研究科、京都大学大学院経済学研究科、大阪大学大学院経済学研究科
・東京理科大学、工学部 → 東京大学大学院経済学研究科、一橋大学大学院経済学研究科
・上智大学、経済学部 → 東京大学大学院経済学研究科、東京大学公共政策大学院、京都大学大学院経済学研究科
・法政大学、現代福祉学部 → 大阪大学大学院経済学研究科、神戸大学大学院経済学研究科
・国際基督教大学、教養学部 → 東京大学大学院経済学研究科、一橋大学大学院経済学研究科、東京大学公共政策大学院
・関西大学、経済学部 → 一橋大学大学院経済学研究科、大阪大学大学院経済学研究科
・立教大学、社会学部 → 東京大学大学院経済学研究科、東京大学公共政策大学院
・中央大学、理工学部 → 一橋大学大学院経済学研究科、京都大学大学院経済学研究科、大阪大学大学院経済学研究科
様々な大学、学部から可能
上記を見ても分かるように大学も学部も違う形でも経済学研究科のトップには合格されております。経済学研究科では経済学部からだけではなく、違う学部出身の学生も広く受け入れています。
ですので、まずは、東大、一橋、京大、阪大の大学院経済学研究科にはどの大学、学部からでも入学は可能です。
経済学の知識、大学院でできるかを
しかしながら、どの大学、学部からと言っても、やるべきことをやる必要があります。
それは経済学を理解し、大学院での研究ができるということです。そのために大学院の試験では筆記(ないところも最近多いですが)、成績表、計画書、推薦書等、口頭試験を求められるわけです。全ての提出物、試験は最終的には「君はうちの研究科で経済学ができるのか」という一点に最終的に繋がります。
その際ですが今いる学部がどこかでいくつかのケースがあるかと思います。
経済学部の場合
他大学で経済学部から大学院を変えるというのはよくあるケースでしょう。
また、経済学部の場合は、院へ考え始める前に経済学部の学習がある程度進んでいる場合があります。その際は成績表としてはかなり有利です。学部卒業としても必修になっている授業を取り、院の勉強としても授業を使えるからここについては一石二鳥のところもあります。
理工、情報など数学を多く履修する学部
経済学が多様な分野と関連していることがあるというのもあります。特に理工系や情報系などからの分野の場合は数学的な要素があり、シームレスに経済学に入れる場合もあります。
全ての数学が経済学でも使うわけではないですが、まずは微分、線形代数などが分かっていると経済学の分野でも使うので役立ちます。
他の分野での学部の場合
数学や統計をあまり履修していない学部から経済学研究科への進学を考える場合、いくつかの追加的な努力が必要になります。経済学は数学的手法を多用するため、これらのバックグラウンドがない場合は、まず基本的な数学や統計の知識を身につけることが重要です。
例えば、文学部や社会学部などからの進学を考えている場合、大学院入学前に数学や統計の基礎講座を受講する、または独学で教科書を利用して勉強するなどの方法で経済学研究科での学習に必要な数学的な基盤を築くことができます。
また、経済学研究科への入学には、研究計画書や推薦書などが必要です。これらの文書では、なぜ経済学研究科での学習に興味があるのか、どのような研究を行いたいのかを明確に示す必要があります。特に、異なる学部出身である場合は、自分の学部での学びがどのように経済学研究に役立つかを示すことが重要です。
早めのスタートを
最終的には、異なる学部出身者でも、適切な準備と努力をすれば、経済学研究科での成功は十分可能です。それぞれの学部で培った独自の視点やアプローチが、経済学の分野で新しい洞察をもたらすこともあります。自分は経済学で大学院に行くと決めたら、そこからどこまで逆算してできるのかを考えていきましょう。