大学院留学はそれまで学部も海外だった方以外は大きく生活が変わり、単なる学力だけでの話でなく、生活としても慣れていかなければなりません。
もちろん、大学院の学校やプログラムによって違いはありますが、ここでは大枠で共通するところを考えてみましょう。
課題の多さと厳しい締切
タイムマネジメントスキルを鍛えることが重要です。まずは日々、週間スケジュールを作成し、各課題の優先順位を設定しましょう。また、各課題の要求水準を正確に理解し、必要な質を満たしつつ時間を管理することが大切です。完璧を求め過ぎると時間が不足するため、質と時間のバランスを見極めることが肝要です。
テスト期間に備えることも重要です。これには、毎週の課題をこなしつつ、数ヶ月後のスケジュール調整も含まれます。こうすることで、大きなプロジェクトや試験の期間に追われることなく、計画的に準備を進めることができます。
加えて、各課題の要求水準を正確に理解し、必要な質を満たしつつ効率的に時間を管理することが大切です。完璧を求め過ぎると時間不足に陥りがちですので、質と時間のバランスを見極めることが肝要です。
追加で、以下の項目を実践することも役立ちます。
- なるべく図書館で過ごすことで、集中しやすい環境を作り出す。
- 家に帰ってきたら、すぐにスマートフォンを見るのではなく、勉強を開始することで、集中力を維持する。
- 朝型でも夜型でも、自分に合ったスタイルを維持することで、効率的に勉強時間を確保する。
これらの方法を取り入れることで、忙しいスケジュールの中でも効果的に学習することができるようになります。
自身のペースでやること
もちろん締切や提出日、テスト時期など決められた日付はありますが、他人と自分を比較することは、特に大学院生活において、多くのストレスを引き起こす原因になりがちです。各人は異なる背景、スキル、そして能力を持っており、あまり周りに気を取られないで過ごしましょう。
自分の能力の欠如と捉えるのではなく、自分自身の進捗や達成に集中することが重要です。しかし、そのような友人と付き合わないということではありません。そこは目標にしてみたり、その友人がどのように学習をしているのか、ノートを取っているのか、問題をどのように解いているのかなど学べるところは学んでいきましょう。
ただそこでも、自分自身のペースで進むことの重要性は、心理的な健康を維持する上で非常に重要です。無理に他人に追いつこうとすることは、過剰なプレッシャーやストレスを生み出すので、そこはあくまで自身のペースで行きましょう。
英語によるコミュニケーションの壁
TOEFLやIELTSの求められるスコアをクリアしていても、それと通常の会話、授業中の会話では全く話が変わります。まずもって聞き取れないということはないのですが、ついていくのがやっとということがあります。また授業中の会話と、日常生活の会話、それぞれが違う部類なので並行して両方を上げていく必要があります。
様々な方法がありますが。留学中に英語でのコミュニケーションに直面した際、以下のことに気をつけてみましょう。
- 取り敢えず発言をすると決める: コミュニケーションにおいて、完璧を目指すよりも、まずは発言することを目標にしましょう。間違いを恐れずに話すことで、自信がつき、徐々に流暢さが向上します。クラスでのディスカッション、日常の会話、またはグループミーティングなど、様々な場面で意見を積極的に表明することが重要です。
- なるべく他国の人と話す: 自国の人々とばかり話すのではなく、異なる文化背景を持つ人々との交流を積極的に求めることで、英語の使用機会を増やします。他国の学生と一緒に勉強したり、食事を共にしたりすることで、自然な会話の流れの中で英語を使う機会が増えます。また、異文化交流は言語スキルだけでなく、異文化理解にも寄与します。
- ミスを恐れずに話す: 言語学習においては、間違いを恐れずにトライすることが成長に不可欠です。間違いは学習過程の一部であり、それを恐れることなく積極的に話す機会を増やすことが、自然な会話能力を身に付ける鍵となります。
大学院生におけるホームシックへの対処法
大学院生として留学する際、悟を持って留学に臨んでいるため、学部生よりはホームシックは少ないかもしれませんが、その対処法も考えて行きましょう。
- 気分転換としての積極的な外出:
- 研究や学業に集中することは大切ですが、週末や空いた時間を利用して外出することも重要です。散歩、観光、スポーツ活動などを通じて、外の空気を吸い、新しい環境を体感しましょう。これにより気分転換が可能となり、心身ともにリフレッシュしましょう。。
- 留学先の自然や歴史的な場所を訪れることで、その国の文化を深く理解し、留学生活をより豊かなものにすることができます。
- 新しい文化に触れることでの環境への適応:
- 留学は、新しい文化や生活様式に触れる絶好の機会です。留学先の伝統的な食事を試したり、地元の祭りやイベントに参加したりすることで、新しい文化を体験し、留学生活を楽しみましょう。
- 文化的な違いを学ぶことで、自分の視野を広げ、留学先での生活に新しい価値を見出すことができます。
- 家族や友人との定期的なビデオ通話:
- 今の時代、世界中どこにいても家族や友人と容易にコミュニケーションを取ることが可能です。定期的にビデオ通話を利用し、愛する人々とのつながりを保つことは、ホームシック感を軽減するのに役立ちます。
- 家族や昔からの友人との会話は、留学生活のストレスや孤独感から一時的に解放される時間となります。
大学院卒業時期の延長に関する検討
大学院における学習は、多くの学生にとって挑戦的であり、時には予定通りに進まないこともあります。そのため、卒業時期の延長を検討することもしてみましょう。
- コースによる卒業時期の延長の可能性:
- コースやプログラムによっては卒業時期を伸ばすことができます。この柔軟性は、研究やプロジェクトに必要な追加の時間、または個人的な理由で余裕が必要な場合に便利です。
- 卒業時期の延長を検討する際は、プログラムの責任者やアカデミックアドバイザーと相談し、利用可能なオプションを理解することが重要です。
- 授業コマ数の調整:
- 卒業時期を延長する場合、学期中の授業コマ数を減らすことも一つの選択肢です。これにより、学業にかかるプレッシャーを軽減し、研究や他の学術活動により集中できるようになります。
- 授業コマ数を減らすことで、学習の質を向上させ、より深い理解や研究成果を得ることが期待できます。
- 長期的な計画の重要性:
- 卒業時期を延長する場合は、長期的なアカデミックおよびキャリアプランを見直す必要があります。延長によって生じる財政的、時間的影響を考慮し、計画を適切に調整することが重要です。
- また、奨学金や学生ビザなどの影響も考慮する必要があります。特に国際留学生の場合は、ビザの有効期限や規定に注意してください。
- 精神的な準備:
- 卒業時期の延長は、学業のストレスや期待に対処するための有効な方法ですが、同時に精神的な準備も必要です。友人や同期が卒業する中で、自分だけが残ることに対する心の準備をしておくことが大切です。
完璧な大学院留学、期待していた通りという留学はなかなかありません。その日その日で自分を見つめ直し、日々進化していきましょう。