【海外(世界)公共政策大学院リスト】 対策・学校紹介一覧ランキング – アメリカ中心におすすめプログラムが健在




各国には修士過程の公共政策大学院がアメリカを中心に多くあります。日本にも東大、一橋、京大などにも公共政策大学院はありますが、出願から卒業まで日本のシステムとは違っていたりするのも見受けられます。今回は公共政策大学院の概要を知り、今後の出願などで役立てていただければと思います。

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主な海外公共政策大学院リスト

まずなのですが海外の公共政策大学院にどのようなところがあるか見てみましょう。

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・リスト
1. Harvard Kennedy School(ケネディ) – Harvard University / ハーバード大学
2. Harris School of Public Policy(ハリス) – The University of Chicago / シカゴ大学
3. School of International and Public Affairs(SIPA) – Columbia University / コロンビア大学
4. School of Public and International Affairs(SPIA) – Princeton University / プリンストン大学
5. School of Humanities and Sciences – Stanford University / スタンフォード大学
6. NYU Wagner Graduate School(ワグナー) – New York University / ニューヨーク大学
7. Goldman School(ゴールドマン) – University of California, Berkeley / カルフォルニア大学(バークレー)
8. Fels Institute of Government(フェルズ) – University of Pennsylvania / ペンシルベニア大学
9. McCourt School of Public Policy(マッコート) – Georgetown University / ジョージタウン大学
10. Sanford School of Public Policy(サンフォード) – Duke University / デューク大学
・イギリスでのプログラム
School of Public Policy – LSE / ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス
Blavatnik School(ブラバトニック) – Oxford University / オックスフォード大学
・国際関係分野
Fletcher School(フレッチャー) – Tufts University / タフツ大学
School of Advanced International Studies(SAIS) – Johns Hopkins University / ジョンズ・ホプキンズ大学

上記ではいくつかの公共政策大学院、または公共政策系のプログラムをオファーしている大学院をリストアップしてみました。もちろん挙げた以外にも公共政策大学院は多くあります。

 

 

 

 

 



公共政策大学院の位置づけ

アメリカの場合、大学院の構成としてまずそれぞれの専門に分けたスクールが存在します。

医療だったらメディカルスクール、ビジネスだったらビジネススクール、そして公共政策だったらポリシースクールというような形です。ただこの言い方は一例で、大学によって、またはスクールによって呼称はそれぞれです。

ハーバードを例にしてみましょう。

ハーバードのHPでは、Harvard University consists of the undergraduate Harvard College, 12 graduate and professional Schools, and the Radcliffe Institute for Advanced Study.

と記載されており、



・Harvard College

・Harvard John A. Paulson School of Engineering and Applied Sciences

・Harvard Kenneth C. Griffin Graduate School of Arts and Sciences

・Harvard Extension School

・Faculty of Arts and Sciences

・Harvard Business School

・Harvard School of Dental Medicine

・Harvard Graduate School of Design

・Harvard Divinity School

・Harvard Graduate School of Education

・Harvard Kennedy School

・Harvard Law School

・Harvard Medical School

・Harvard T.H. Chan School of Public Health

がハーバード大学を構成していると書かれています。

医学・医療のスクールだとHarvard Medical School、ビジネススクールだとHarvard Business Schoolになります。ここで公共政策はどれになるかというと、Harvard Kennedy Schoolが当たります。Harvard Collegeは学部です。

確認できるように公共政策大学院は直接的にPolicy Schoolとはなっておらず、Harvardの場合はKennedy Schoolとなっています。ですので、そのままケネディースクールと呼ばれています。この冠をつけた名前は大学、スクールによって変わってきます。

 

例えば、ハーバードの場合は公共政策はケネディスクールですが、ビジネスの場合はハーバードビジネススクールとそのまま言われております。お隣MITですと公共政策系のスクールはありませんがMIT Business Schoolとは言わずMIT Sloan Schoolで、通称スローンと呼ばれます。

 

公共政策軽プログラムでの修士号 – 学位MPA、MPP、MIR、その他

 

 

【公共政策大学院】MPAとMPPの違い – Master of Public Policy(公共政策修士)とMaster of Public Administration(公共行政修士)

 

 

上記の大学院含め公共政策の修士プログラムを卒業するといわゆるMPA(Master of Public Administration)やMPP(Master of Public Policy)などがもらえるようになります。

それは国内での公共政策大学院でも同じです。

例えば、先程見たハーバードのケースではHarvard Kennedy SchoolはJointのものを抜くと

・Master in Public Policy

・Master in Public Administration

・Master in Public Administration in International Development

・Mid-Career Master in Public Administration

書かれており上から与えれる修士号はMPP、MPA/ID、MPA、MC/MPAとなります。

MPPは公共政策、MPAは公共経営(行政)、MPA/IDは公共政策(途上国政策)、MC/MPAはミッドキャリア向け公共経営(行政)のプログラムになります。

このMPPとMPAは公共政策より行政よりと言うのはあるのですが、各大学院それぞれプログラムで違いがあります。

一般的にMPPの方が若干ですが量的分析(統計、経済学、データサイエンス)的な授業が多いように思われます。ただやはり大学でそれぞれ違いがあるので、各大学院で2つ以上のプログラムがある場合は、授業の履修がどのようなものになるのかしっかり見てみましょう。

 

また、MPA、MPPではなくMIR(Master of International Relation)国際関係修士号がありますが、この学位をオファーするプログラムも公共政策大学院に近い要素があります。ジョンズ・ホプキンズ大学大学院のSAISやタフツ大学大学院のフレッチャースクールなどはその部類になります。ここでもMPA、MPPに近いキャリアを取ることはできるので検討してみる価値はあります。

それ以外にもMaster of ◯◯と別の呼称での修士号になりますが、政策に近いような修士号の学位などもあるので調べてみましょう。


 

出願に向けて

海外公共政策大学院は国内日本でのプログラムと違い職務経歴が必須の場合も多くあります。東大公共政策大学院でも必須ではありません(MPP/IPでの一部を除く)。比べて例えば先程と同じく、ケネディースクールではMPPでは職務経験は必須ではありませんが、職務経験うぃしていることが好まれる(入学者は平均2〜3年の職務経験あり)ことが多く、MPAでは3年を必須と求められます。

各大学、このように日本の公共政策大学院との違いもあるので、必ず各大学院とプログラムの要項はしっかり見るようにしましょう。