岐阜大学大学院では公共政策大学院はありませんが、政策関連の研究科、専攻がいくつか準備されております。
主目的とアプローチ:この研究科の主目的は、地域社会が抱える多くの問題をどのように捉え、どのような解決策が可能かについて研究し、教育することです。地域の個性は複雑であり、多くの場合、定型的な解答は存在しないため、地域科学という若い学問領域が重要視されています。
専攻と教育研究領域:岐阜大学の地域科学研究科には、地域政策専攻と地域文化専攻の2つの専攻が設けられています。地域政策専攻では経済社会、行政社会、自然環境の分野が、地域文化専攻では社会生活、人間文化の分野が教育研究領域として扱われています。
地域政策専攻の内容:この専攻では、経済、行政、自然環境の各領域を中心に幅広く学び、生態系と調和した循環型地域社会について専門的に教育し、研究を行います。
地域文化専攻の内容:こちらの専攻では、社会生活や人間文化に関連する領域を中心に学びながら、新たな人間社会とそれに適合した人間のあり方について専門的に教育し、研究を行います。
奈良女子大学大学院では公共政策大学院はありませんが、政策関連の研究科、専攻がいくつか準備されております。
人間文化総合科学研究科の概要
奈良女子大学の大学院人間文化総合科学研究科は、次世代の女性リーダーとなるための高度かつ専門的な研究力と実践力を高めることを目的としています。この研究科は、複雑化する社会の諸問題に主体的かつ創造的に寄与する研究者と高度専門職業人を養成することに注力しており、リカレント教育にも力を入れています。
研究科の文学系の博士前期課程には、以下の専攻があります:
- 人文社会専攻
- 言語文化学専攻
- 人間科学専攻
また、生活環境学系の博士前期課程には次の専攻が含まれています:
- 食物栄養学専攻
- 心身健康学専攻
- 情報衣環境学専攻
- 住環境学専攻
- 生活文化学専攻
理学系では、博士前期課程には以下の専攻が設置されています:
- 数物科学専攻
- 化学生物環境学専攻
文学系の博士前期課程
人文社会学専攻
この専攻は、歴史学、地理学、社会学の専門分野を基盤とし、奈良の豊かな国際性と古代文化を背景に、多彩な研究と教育を推進しています。学際的に諸問題を発見・探究できる人材の育成を目指しています。この専攻は歴史学コース、地理学コース、社会学コースの3コースから成り、学生は中学校教諭免許状「社会」や高等学校教諭免許状「地理歴史・公民」などの資格を取得できます。卒業後の進路には大学院進学、教員、公務員、企業などがあります。
言語文化学専攻
言語文化学専攻では、言語と文学、および文化現象を総合的に研究しています。特に日本、中国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどの言語と文学に焦点を当て、さらに広範な文化現象も視野に入れて教育・研究を進めています。学生は、日本アジア言語文化学コースとヨーロッパ・アメリカ言語文化学コースの2つのコースの中から選択し、言語・文化の理解を深めるための多様な授業と個別指導を受けることができます。また、外国語の読解力やコミュニケーション能力を高める授業も充実しています。
人間科学専攻
人間科学専攻では、人間に関わる歴史、文化、社会を理論と実践の両面から探究します。教育学・人間学コースと心理学コースの2コースで構成され、学生は幼稚園・小学校教員の専修免許や公認心理師の資格取得が可能です。カリキュラムでは、人間を取り巻く多様な分野について、文献分析、フィールドワーク、実験などを通じて、主体的行動力や課題発見力、分析力を身につけます。心理学コースでは、人間の心理と行動、人間関係の研究に重点を置き、様々な研究手法を用いた実証的な研究を推進しています。