広島大学大学院では公共政策大学院はありませんが、政策関連の研究科、専攻がいくつか準備されております。
国際協力研究科では開発政策コースなども準備されています。
国際協力研究科の概要
広島大学大学院の国際協力研究科では、以下のような専攻とコースが提供されています。
開発科学専攻:
社会、経済、環境の面から途上国の持続的発展に貢献する人材を育成する専攻です。国際機関や援助機関、行政担当者、研究者などを育成することを目指しています。経済開発、政治社会、平和、環境管理、社会資本整備、生物資源開発など、多岐にわたる課題を扱う科目が設置されており、社会科学系と自然科学系の融合による教育・研究が行われています。
開発政策コース:
経済発展、貧困削減、環境保全などの開発政策課題に対し、理論と実証の両面からの分析手法を通じて持続可能な開発のための政策立案・評価を行う専門家の育成を目指します。
開発技術コース:
国際的視野を持ち、地域の環境に関する知識に基づいて持続可能な開発に必要な各種技術についての教育・研究を行います。途上国における防災、都市・地域・交通計画、海洋の開発と利用、環境モニタリング法の開発、生態系の保全と管理、生物資源の開発と利用などが対象です。
平和共生コース:
国際社会と地域社会における協力により、紛争の予防と解決、紛争後の平和構築、人間の安全保障と共生の道を探ることを目的としています。
教育文化専攻:
日本およびアジア諸国の地域文化の特性とその発展動態、並びにそれらの間の歴史的・文化的関係や相互のコミュニケーションの方法について学び、日本と途上国の社会の持続的発展や国際理解を支える教育システム、それらの開発計画や相互交流のあり方について学際的に研究します。
教育開発コース:
途上国の持続的発展のために必要な教育システムの構築、教育人材の育成、教育システムの改革、カリキュラムの開発、高等教育の開発に関する研究を行っています。
文化コース:
アジア諸社会・文化への理解を深め、異なる文化が接触する際に生じるさまざまな動態の解明を目的としています。国際協力や開発支援に必要な現地社会の実態把握のために、フィールドワークや一次資料・現地資料に基づいた研究を重視しています。特に農村経済学、文化人類学、地域研究などを通じて、地球環境問題や平和構築などの国際協力に関連する多様な課題に貢献する人材の育成を目指しています。
これらの専攻とコースは、持続可能な開発、国際理解の促進、平和構築など、国際協力における重要な分野に焦点を当て、関連する専門家や研究者を育成することを目的としています。