【公共政策大学院】院試出願での面接対策 – 質問事項、服装などもチェックしよう(東大/一橋/京大/阪大)



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公共政策大学院の院試ではほぼ必ず面接があります。現在では筆記試験を課すところも少なくなり、書類ベースの提出と、面接が基本になってきております。面接は直接大学の会場に行くパターンとzoomなどのオンラインを通しての面接となっています。

 

 

公共政策大学院の院試の質問事項について

質問事項については、各大学院、出願時の選択プログラムや、その時の面接担当教員でも違っており、同じ年度の試験でも同じことを聞かれることはありません。

早速ですが下記で質問事項を見ておきましょう。

 

学部時の質問事項

・学部時での勉強、授業など

公共政策から離れた学部だと、その辺りについても聞かれます。ただし、公共政策とやっていることが違うというネガティブなことではなく、面接の先生もそこには興味を持って聞いてくれたりします。過去には宇宙工学などを学部でしており、公共政策大学院に行かれた方もいます。ただ、自身がどの時点で公共政策に興味をもったのかなどのきっかけなどは聞かれます。

また、学部の成績でのGPAが比較的低いですね、、などチクッと刺さることも言われたりします。そこはもう変えられないので、例えば3,4年生のGPAが比較的良い場合は、専門になってから頑張ったや、成績はだめでしたが、何か卒論や、学校の発表などで良かった時があったらそういうに話を追加しましょう。

学部が公共政策と違うというのがネックに考える方が多いですが、そこについてはやはり公共政策に繋がったこと、その後に取った行動が大切です。

 

その他の学部時関連の質問では下記なども決まれますので準備しておきましょう。

・ 卒業論文(卒業研究)の内容

・大学院への進学を考えた時期

・学部時代に学んだこと(課外活動、インターン、アルバイト、リサーチなど)

 

提出書類、筆記試験の質問事項

・学習計画書、研究計画書、自己申告書などの内容 – 学術的な興味、研究の目的、キャリア目標

・英語スコア

・筆記があれば、筆記試験、その他エッセイなどの内容

 

学習計画書

言い方は各大学院で学習計画書、研究計画書、自己申告書などと変わってきますが、計画書(ステートメント)についての質問はもちろんきます。学術的な興味、研究の目的、キャリア目標などを詳細に記述することがほとんど書くように要項で書かれており、計画書ではそれに触れます。面接でも再度そこは聞かれるので、具体的に答えられるようにしましょう。

大学院で学びたい分野やその理由、どのようにその分野があなたの将来のキャリアに役立つか、研究計画書よりのものでは、具体的な研究テーマや問題意識、研究方法、期待される成果などを記述して、面接でも答えられるようにしましょう。個人的な背景や経験、大学院での学びが自分の将来にどのように貢献するかを記述しているので自身の振り返りを大枠でもしておきましょう。

 

またなぜ「この大学院を選んだ理由」なども聞かれます。正直併願の方だと、それぞれを1番でというニュアンスを出しつつ、プログラムで合っているところなどを言うのが無難です。ただし特定の1人の教授などを言うのはやめましょう。あくまでこの分野が強い教授陣だというふうに触れたりしましょう。

この辺り正直面接の試験の先生も、受験生がこの質問が難しいのは分かっているのですが、やはり熱意は見せましょう。大学院のHPをじっくり見るだけでも、うちの大学院調べてくれているという好印象になるので、定期的に見ておいたりしておき、各大学院の違いを自分なりに言えるようにしておきましょう。

 

 

英語スコア

英語スコアにも平均だと特に触れられませんが、悪かったり良かったりの場合は面接でも聞かれる場合があります。例えば悪かったときは授業で英語でやるけど大丈夫?などと聞かれるので、何か英語の経験があるので大丈夫です!とカバーしたりしましょう。逆に良すぎるときは、何か海外の経験あるの?(この場合留学した場合何故したのなど)や、海外の大学院は考えなかったの?など聞かれたりします。この辺りなぜ選んだかはしっかり伝えましょう。

 

筆記があれば、筆記試験、その他エッセイなどの内容

筆記、その他提出でのエッセイなども聞かれる時があります。筆記については、その時点では面接担当の方は点数を知っている場合がありますが、面接ではどちらかというと感触的なところを聞かれたりします。もし悪そうであったら、筆記では力が出せなかった箇所など、具体的な問題の箇所でこう答えればよかったなど面接で話せそうなことを言ってみましょう。もちろん筆記の結果の点数が変わるわけではありませんが、印象は変わってきます。

また計画書系とは別でエッセイなども求められます。東大公共政策大学院ではエッセイの提出が求められますが、テーマが 政治学 (Political Science)、国際法 (International Law)、経済学 (Economics)、行政法 (Administrative Law)、国際政治 (International Politics)での分野で書かなければなりません。

少なくともここで選んだテーマの学問の学習はエッセイ提出後から面接までの間でもやっておきましょう。例えば経済学のテーマの場合、その時使った分野で例えば、ミクロで価格理論的に説明したのか、ゲーム理論的に説明したのかによって、その箇所の教科書などを見ておきましょう。

 

卒業後の質問事項、現在の課題等

・キャリア目標に関する質問

・現在の公共政策課題に関する質問

 

キャリア目標に関する質問

卒業後、どのような分野で活動したいか、またそれにどのように貢献できるかについて尋ねられることは多くあるので、公共政策に関連する具体的なキャリアプランや志向を明確に示すことが重要です。ここで大事なのが、公共政策大学院を卒業しても全員が、公共政策分野、またはそれに近いところに行っているわけでないのですが、面接試験の時はなるべく公共政策にリンクするキャリアプランを伝えましょう。

また最近のニュースや公共政策に関連する問題についてのあなたの意見や分析を求められることがあります。これは、あなたの問題解決能力や批判的思考能力を見るための質問です。

 

現在の公共政策課題に関する質問

この辺りは、キャリアで取り巻く公共政策の課題や、一般的にニュース等になっていることを聞かれる場合があるので、時事的なことも取り入れるようにしましょう。

 

 

社会人の場合それまでの仕事のことなど

・仕事でしたこと、またそこからの公共政策について

社会人経験のある方は過去の職業経験についても聞かれる事が多いです。

スポットで「あなたのこれまでの職業経験において、最も影響力のあったプロジェクトは何でしたか?」や「過去の仕事で直面した最大の課題は何でしたか?」など、具体的な経験や学びに焦点を当てる質問がされるときもあったり、何か職業経験の中で公共政策を考えたきっかけなど、一連の流れとしての質問も来たりします。

社会人の方はこのあたりのことも準備しておきましょう。それまでの職業が全く公共政策に関連していなくてもこれまで、多岐に渡る職業、職種の方を見てきているので、そこは心配せずで大丈夫です。

きっかけもこれと言ったものがない場合もあるかと思いますが、そこは変に職務経験に結び付けず、今考えていることと将来に目を向けた書き方にするのが良いでしょう。

 

突発的な質問、雑談

この辺りは全く読めませんが、たまたま直近で読んでいた本を面接の先生も読んでいてそれについてに盛り上がって話したとか、出身が一緒でそれについて少し話したなど、いきなりな質問というより雑談もあるケースもあります。。

 

同じ大学の大学院プログラム併願の場合は?

また多く受ける質問で、同じ大学の大学院を併願の可能性があります。

例えばですが、東大公共政策大学院(経済政策コース)と東大経済学研究科の修士課程のようなケースです。実際にこのやり方で出願されている方は毎年見ています。

この場合での併願一般に関する情報は他記事でありますのでそれを参考にしていただければと思います。面接に関してのポイントとしては、面接担当の先生は既に併願と言うことを知っていると予想されます。実際にそのようなニュアンスでの質問がきたといこうとはありました。

この場合、難しいのが上記でのケースでの東大公共政策大学院(経済政策コース)と東大経済学研究科の修士課程でどちらが志望度が高いのかというような質問です。先生もダイレクトには聞いてきませんが、やんわり同順位に近いというような形でいくのが無難だと思います。そしてそれぞれで研究科でのメリット、公共でのメリットなどがそれぞれ感じれるような面接の答えを準備できるとと良いです。

 

服装はどのようにした方が良い?

基本的には迷いが合った場合は、直接でもオンラインでもスーツが無難でしょう。ただ、私服でも受けに行って合格した方もいるのでどちらでも問題ないと思われます。

T-シャツとジーンズもあり?ゲーム理論の観点から

公共政策ではないのですが経済学研究科の迷っている大学院生向けに経済学者のルービンシュタイン教授が10 Q&A: Experienced Advice for “Lost” Graduate Students in Economicsというpaperに院試の面接ではないのですが、job interviewでの服装に関するアドバイスが書かれており、ここではゲーム理論の観点から「支配戦略」としてTシャツとジーンズを着ることを推奨しています。

ルービンシュタイン教授は、論文ではjob candidateに向けて書いてありますが、

ここを院試に置き換えて、受験生として読み替えてみましょう。

ケースは2ケースです。あなたが優秀な学生か平凡な学生というケースです(駄目な学生はどちらにしても受からないのでなし)

もし優秀な学生であれば→

見た目が「だらしない」として採用を見送るようなところには、その就職先に行くべきでなく、避けるべきである。そんな服装で決めるような職場には行かないで良いと言っています。

もし平凡な学生であれば→

他の多くの候補者と差別化するためにカジュアルな服装が必要だと主張しています。そうでないと出願書類等で決して秀でた評価を得ていないので、ラスト目立つ格好で面接に望む。

どちらにしてもTシャツとジーンズで行くことが支配戦略ですという形になります。(決してFront LabでTシャツとジーンズを推奨している訳ではありません…)



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