Amy Finkelsteinの経済学の実証研究に取り組むために書かれたプレゼン資料。
http://econ.lse.ac.uk/staff/spischke/phds/Amy%20Finkelstein%20IAP%20talk%2007.ppt
目的
大学院では、経済学の理解や技術的スキルの習得に関しては構造化された教育が提供されるが、実際に研究を行う過程に関してはその限りではない。このガイドは、研究に取り組む際に役立ついくつかのヒントを、半ば構造化された形で提供するものである。
トピック
- アイデアの発想
すべての良い研究は、興味深い質問から始まるものである。その質問がなぜ重要であり、興味深いかを他者に説明できるかが重要である。自身が興味を持てない質問には、他者も関心を持たないであろう。 - アイデアの出し方
アイデアは早く、頻繁に、常に考えることが求められる。セミナーや授業、新聞、さらには日常の会話からもアイデアの種を得ることができる。アイデアが浮かんだら、すぐにメモを取ることが大切である。 - 系統的に作業を進める
一度質問が定まったら、系統的かつ計画的に作業を進めるべきである。理想的なデータと必要な変動要素を特定し、それが利用可能かどうかを確認する。関係する理論や懸念事項を早期に検討し、他者と継続的に議論を行うことが重要である。 - プロジェクトの進行
プロジェクトが進む過程では、絶えずメモを取り、思考や他者からのフィードバックを記録することが推奨される。アイデアが進化するにつれて、新たなデータやアプローチが必要になることがあるため、その都度フィードバックを得て軌道修正するべきである。 - 書き始めるタイミング
結果が出始めた段階で論文の執筆を始めるべきである。序文を書くことで、研究の動機や理論を再確認でき、実証戦略の見直しにもつながる。また、データセクションの執筆を通じて新たな問題に気付くこともある。
研究は一人で行うものではなく、早期から他者と頻繁にアイデアを共有することが求められる。また、研究の進行は体系的に行い、重要な課題は早めに取り組むことが成功の鍵となる。