【経済学院試】おすすめ参考書・教科書(東大,京大等の大学院経済学研究科受験)

 

【経済学研究科】国内大学院一覧 – 対策、出題傾向ランキング も確認する

 

 

 

 

*現在、各大学院経済学修士課程での院試での試験では筆記がなくなる傾向でおりますが、筆記試験が解けるぐらいの経済学の知識を持っていないと院のレベルについていけません。ぜひ、志望校で筆記がない場合でも下記の参考書を使い勉強して学部レベルはマスターしましょう。

 

 

 

経済学研究科(公共政策大学院)で経済学での受験が可能な場合もカバーできます)での入試における対策で既存のテキストはどれを使えばいいでしょうか。多くの経済学の教科書、参考書が発売されていますが、今回は院試対策に絞った形で紹介しきたいと思います。勉強法はまずはこれらの教科書をしっかり腰を据えて、じっくり読むことから始まります。

これまでの大学受験までの勉強での参考書というくくりだと、どうしても大学受験にあるような参考書1冊を完璧にというイメージがあります。また経済学それに伴う数学についても、どの書籍にしてもそれは同じ経済学(また使われている数学)について書かれているので(難易度の程度こそあって)も同じことが書いてあるのでは思うかもしれません。

しかしながら同じ内容の経済学の教科書でもアプローチの仕方、説明の仕方が筆者によって違いがでてきて、あるテキストの説明ではわからなかったところを別のテキストで同じ内容の箇所を読んでみると理解できるということもあります。是非、院試での勉強では複数の教科書をを使って複眼的に経済学を学んでいただければと思います。

 

また内容の難易度も基礎のところから行い、中級辺りのテキストをやりましょう。経済学での上級テキスト(院向け)は院試後、大学院が決まってから行うことが良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

院試の準備に向けた経済数学・ミクロ・マクロ

経済学で使われる数学

経済学の場合、使われる数学は主に、

(1) 線型代数(行列計算含む)
(2) 解析(主に微積分)
(3) 静学最適化(ラグランジュ、クーン・タッカー)
(4) 動学最適化(最適制御理論:最大値原理, ハミルトン関数、動的計画法:ベルマン方程式など)
(5) 差分方程式、微分方程式
(6) 実解析

などが挙げられ、主要な数学的ツールとして経済学への利用されます。院試の受験の段階では、最低限(1)〜(3)までは身につける必要があります。

下記での紹介で挙げるテキストは特に(1)〜(3)まで理解する上でのテキストとなります。もちろんその後の(4)〜(6)までトピックをカバーしている教科書、参考書もありますので、ぜひ院試後でも確認していくのはおすすめです。

 

ランキング/おすすめ
出版社HP

 

ミクロ経済学・マクロ経済学

院試に向けたミクロ経済学は消費者理論、企業理論、交換・生産の一般均衡理論から外部不経済、ゲーム理論などがあり、大きく分けて価格均衡とゲーム理論に分けられます。大学院になってもこれらをより緻密にやるようなイメージになります。

マクロ経済学は国民経済計算から始まり、消費と投資、貨幣と金融市場、IS-LM分析、総需要と総供給、経済成長、国際マクロ経済などの分野があります。院試レベルですとここまでになります。大学院では学部時ででる分野が出ず、大学院レベルで習うミクロ的基礎付けなどが必要になりますが、この辺りまでは最近学部でもやるようになってきたためカバーしておくと良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

経済数学おすすめ院試対策テキスト

 

【経済数学でのおすすめ教科書・テキスト】も確認する

 

 

 

経済学で出る数学 高校数学からきちんと攻める

尾山 大輔 (著, 編集), 安田 洋祐 (著, 編集)

尾山 大輔 (著, 編集), 安田 洋祐 (著, 編集)
出版社 ‏ : ‎ 日本評論社、出典:出版社HP

 

まずはマクロ、ミクロの経済学でどのような数学が必要なのか気になるところもありますが、まずはどのような数学が経済学で使われるかの全体像をつかめ、丁寧な説明で展開されています。最小限度の高校生の数学ができれば、スムーズにはいれますので是非、一冊目として読んでいただきたい書籍になります。

 

よくわかる経済数学入門講義<上> <下>

門川 和男 (著)

門川 和男 (著)
出版社 ‏ : ‎ 学術研究出版、出典:出版社HP

 

チャン氏の現代経済学の数学基礎と同等に上下巻で構成されております。式展開の丁寧さは定評があり、わかり易さを追求した文章になっております。こちらは院試のところまでだったら上巻をやっておくのが良いでしょう。下巻ではアドバンスなトピックを扱っているので院試後で是非進めてみるのが良いでしょう。

 

現代経済学の数学基礎<上> <下>

A.C.チャン、K.ウエインライト (著), 小田 正雄 、高森 寛 、森崎 初男、森平 爽一郎 (翻訳)

A.C.チャン、K.ウエインライト (著), 小田 正雄 、高森 寛 、森崎 初男、森平 爽一郎 (翻訳)
出版社 ‏ : ‎ 彩流社、出典:出版社HP

上巻では主に静学について解説しています。下巻では主に動学を扱っていますがクーンタッカーの箇所があるので第4部までは読んでいくと良いでしょう。元々が洋書でのロングセラーからの書籍で何度も改正されておりますので安心して読めます。若干説明が冗長なところがありますが、例題も説明後にすぐあるので使える知識を与えてくれます。

 

例題で学ぶ入門経済数学(上)(下)

E.ドウリング (著), 大住 栄治、川島 康男 (翻訳)

E.ドウリング (著), 大住 栄治、川島 康男 (翻訳)
出版社 ‏ : ‎ 彩流社、出典:出版社HP

 

原書は Shaums’ outline シリーズと呼ばれている作品です。解答付きで例題と問題がたくさんあり、解いてマスターをしていく方式の書籍となっております。問題集に近い要素があり、院試にフォーカスする時は具体的な数字を扱うことが多いので参考になる書籍です。

 

ゼロから学ぶ微分積分

小島 寛之 (著)

小島 寛之 (著)
出版社 ‏ : ‎ 講談社、出典:出版社HP

 

経済学だけに向けた数学の本では有りませんが、微分積分の知識を定着させたい時にはこちらの一冊を読んでおくのが良いです。

ゼロから学ぶ線形代数

小島 寛之 (著)

ゼロから学ぶ微分積分と同じ筆者である小島寛之氏による一冊です。微分積分の方と同じく直感的な理解を助けてくれます。ゼロからシリーズも是非最初の理解への架け橋として役立てられます。

 

ランキング/おすすめ
出版社HP

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミクロ経済学おすすめ院試対策テキスト

レベル的には「ミクロ経済学の力」「ミクロ経済学(奥野)」あたりのレベルまで行く必要があります。

よりレベルが高いものは【ミクロ経済学 – おすすめ教科書・参考書(入門,学部,大学院】【ゲーム理論 – おすすめ教科書・参考書(入門,学部,大学院】もご確認下さい。

アセモグル/レイブソン/リスト ミクロ経済学

ダロン・アセモグル (著), デヴィッド・レイブソン (著), ジョン・リスト (著), 岩本 康志 (監修, 翻訳), 岩本 千晴 (翻訳)

ダロン・アセモグル (著), デヴィッド・レイブソン (著), ジョン・リスト (著), 岩本 康志 (監修, 翻訳), 岩本 千晴 (翻訳)
出版社 ‏ : ‎ 東洋経済新報社、出典:出版社HP

 

レヴィット ミクロ経済学 基礎編 発展編

スティーヴン レヴィット (著), オースタン グールズビー (著), チャド サイヴァーソン (著), 安田 洋祐 (翻訳), 高遠 裕子 (翻訳)

スティーヴン レヴィット (著), オースタン グールズビー (著), チャド サイヴァーソン (著), 安田 洋祐 (翻訳), 高遠 裕子 (翻訳)
出版社、出典:出版社HP

 

 

ミクロ経済学の力

神取 道宏 (著)

問題集:ミクロ経済学の技

神取 道宏 (著)
出版社 ‏ : ‎ 日本評論社、出典:出版社HP

 

ミクロ経済学(奥野)

奥野 正寛 (著)

問題集:ミクロ経済学演習

奥野 正寛 (著)
出版社 ‏ : ‎ 東京大学出版会、出典:出版社HP

 

 

ミクロ経済学 (武隈:新経済学ライブラリ)

武隈 愼一 (著)

問題集:ミクロ経済学演習

武隈 愼一 (著)
出版社 ‏ : ‎ 新世社、出典:出版社HP

 

一歩ずつ学ぶ ゲーム理論

渡辺 隆裕 (著)

関連本:ゼミナールゲーム理論入門

渡辺 隆裕 (著)
出版社 ‏ : ‎ 裳華房、出典:出版社HP

 

ゲーム理論・入門 –人間社会の理解のために

岡田 章 (著)

問題集:ゲーム理論ワークブック

岡田 章 (著)
出版社 ‏ : ‎ 有斐閣、出典:出版社HP

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクロ経済学おすすめ院試対策テキスト

レベル的には「マクロ経済学 (New Liberal Arts Selection)」「マクロ経済学(二神・堀)」あたりのレベルまで行く必要があります。

初学の方はアセモグルマンキューから始めてみましょう。その後で「入門マクロ経済学(中谷)」を進めてみましょう。基本的な用語確認では「例題から学ぶ マクロ経済学の理論」もよいでしょう。マクロ経済学(前多)も市販はされていませんが良いレベル感です。

よりレベルが高いものは【マクロ経済学 – おすすめ教科書・参考書(入門,学部,大学院】もご確認下さい。

アセモグル/レイブソン/リスト マクロ経済学

ダロン・アセモグル (著), デヴィッド・レイブソン (著), ジョン・リスト (著), 岩本 康志 (監修, 翻訳), 岩本 千晴 (翻訳)

アセモグル/レイブソン/リスト
出版社 ‏ : ‎ 東洋経済新報社 、出典:出版社HP

 

入門マクロ経済学(中谷)

中谷巌 (著), 下井直毅 (著), 塚田裕昭 (著)

関連本:スタディガイド 入門マクロ経済学

中谷巌 (著), 下井直毅 (著), 塚田裕昭 (著)
出版社 ‏ : ‎ 日本評論社、出典:出版社HP

 

 

例題から学ぶ マクロ経済学の理論

武隈 愼一 (著)

武隈 愼一 (著)
出版社 ‏ : ‎ 新世社 、出典:出版社HP

 

マクロ経済学 (New Liberal Arts Selection)

齊藤 誠 (著), 岩本 康志 (著), 太田 聰一 (著), 柴田 章久 (著)

齊藤 誠 (著), 岩本 康志 (著), 太田 聰一 (著), 柴田 章久 (著)
出版社 ‏ : ‎ 有斐閣、出典:出版社HP

 

マクロ経済学(二神・堀)

二神 孝一 (著), 堀 敬一 (著)

二神 孝一 (著), 堀 敬一 (著)
出版社 ‏ : ‎ 有斐閣、出典:出版社HP

 

 

マクロ経済学(前多)

前多康男 (著)

関連本:マクロ経済学動学(前多康男)

前多康男
出版社: 銀河書籍、出典:出版社HP