【マクロ経済学】おすすめ本(入門,大学生,大学院での教科書,参考書ランキング30選)

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マクロ経済学新しい本

 

【new】マクロ経済学関連での新しい書籍についてもこちらで紹介します。

2024/12 – 国際マクロ経済学(シュミット=グローエ, ウリベ他)

2024/11 – 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

2024/10 – 新・マクロ経済学(木村)

2024/10 – マクロ金融危機入門:なぜバブルは繰り返すのか

2024/10 – 苦悶する中央銀行:金融政策の意図せざる結果

2024/10 – エーベル/バーナンキ/クラウショア マクロ経済学 

2024/09 – マクロ経済学[第3版](伊藤元重)

2024/08 –コンパクトマクロ経済学 第3版  (飯田、中里)

2024/07 – Introduction to Economic Growth(Jones & Vollrath, 4th)

2024/07 – Macroeconomics(Jones, 6th)

2024/07 – Study Guide for Economic Growth and Development (Springer Texts in Business and Economics

2024-06 – DSGE Models for Real Business Cycle and New Keynesian Macroeconomics: Theoretical Methods and Numerical Solutions with DYNARE

2024/06 – 定量的マクロ経済学と数値計算

2024/05 – Modern Money Theory: A Primer on Macroeconomics for Sovereign Monetary Systems(3rd)

2024/04 – A Practical Guide to Macroeconomics(Jeremy B. Rudd)

2024/03 – 基礎からの国際金融論(和田)

2024/02 – マクロ経済学の課題と可能性

2024/02 – 標準 マクロ経済学(第3版)(笹倉)

2024/01 – マンキュー マクロ経済学I 入門篇(第5版), II 応用篇(第5版)

2023/12 – グラフィック マクロ経済学 第3版

2023/12 – マクロ経済学・入門〔第6版〕(福田,照山)

2023/11 – マクロ経済学と地域経済分析

2023/11 – マクロ経済動学: 景気循環の起源の解明

 




 

マクロ経済学の入門について

マクロ経済学の入門では、経済全体の動きに焦点を当てます。ここでは、個々の市場や企業、個人ではなく、国の経済活動全体を把握し、分析する方法を学びます。以下は、マクロ経済学入門で学ぶ主なトピックです。




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出典:出版社HP

 

1. マクロ経済学の導入:
– マクロ経済学の目的と問題点
– 経済の成長と発展の歴史的背景
– マクロ経済学の主な指標(GDP、インフレ率、失業率)

2. 国民経済の計測:
– GDPの計算方法と意味
– 物価指数とインフレーションの測定
– 労働市場と失業の指標

3. 経済成長:
– 長期的な経済成長の決定要因
– 技術進歩と人口成長の影響
– 資本蓄積と生産性

4. 経済循環とビジネスサイクル:
– 景気変動の理解
– サイクルの各段階(拡張、ピーク、収縮、底)の特徴
– 経済政策と景気安定化

5. 総需要と総供給モデル:
– 短期と長期の総供給
– 総需要の構成要素(消費、投資、政府支出、純輸出)
– 均衡と価格水準の決定

6. 財政政策と金融政策:
– 政府支出と税収の役割
– 予算赤字、財政赤字、国債の効果
– 通貨供給量の調節と金融市場
– 金利の決定と投資への影響

7. インフレーションと失業:
– インフレーションの原因と影響
– フィリップス曲線とインフレーションと失業の関係
– スタグフレーションの概念

8. 開放経済マクロ経済学:
– 国際貿易と為替レート
– 支払いバランスと国際金融
– 為替レート政策と金融危機

9. マクロ経済政策の論争:
– ケインズ経済学と古典派経済学の違い
– 金融政策の限界と中央銀行の独立性
– 財政政策の時差効果と乗数効果

マクロ経済学の入門コースを通して、経済の健全な成長を支え、経済危機を防ぐための政策立案の基礎が学べます。また、国際経済の動向や政策の背後にある理論を理解することで、世界経済における各国の役割と相互依存関係についても洞察を深めることができます。




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出典:出版社HP

 

マクロ経済学の入門・初級の教科書

入門書をリストアップ/ランキングしました。それぞれ入門として書かれている書籍を選んでいます。この辺りはどれもおすすめですが、前提知識なしの場合は、マクロ経済学:入門の「一歩前」から応用まで(ストゥディア)マクロ経済学・入門(有斐閣アルマ)入門マクロ経済学(日本評論社、中谷)あたりが入門の一冊としてでも良いです。

前半は和書として前提知識無しでも読める書籍です。後半は洋書の翻訳を中心に載せています。洋書のものは分量は多いですが、説明が長く書かれています。マンキュー教科書については【教科書 – マンキュー経済学のテキスト種類比較】を確認ください。




マクロ経済学の入門・初級の教科書の本ランキング

1. マクロ経済学:入門の「一歩前」から応用まで(ストゥディア)

2. マクロ経済学・入門(有斐閣アルマ)

3. 入門マクロ経済学(日本評論社、中谷)

4. らくらくマクロ経済学入門

5. マクロ経済学15講

6. クルーグマン マクロ経済学

7. アセモグル/レイブソン/リスト マクロ経済学

8. マンキュー マクロ経済学I入門篇,応用篇

9. ブランシャール マクロ経済学 上下

10. ジョーンズ マクロ経済学 1,2

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出典:出版社HP

 

中級〜上級マクロに向けて

上級レベルのマクロ経済学の学習では、経済全体を理解するために、経済成長、リセッション、インフレーション、失業などの重要な経済問題について深く考察します。これらのテーマは、国々がなぜ豊かあるいは貧しいのか、成長する理由、そして政府政策が経済にどう影響するのかといった、マクロ経済の中核をなす疑問に対する答えを見つけることを目的としています。

中級〜上級レベルのマクロ経済学のコースでは、以下のトピックを深く学びます:

1. 経済成長:成長モデルなどの理論的枠組みを使用して、なぜ一部の経済が他の経済よりも豊かになるのか、また実質所得が時間を追って大きく増加する理由を分析します。

2. 消費と投資の決定要因:永続所得仮説やq理論などを用いて、消費と投資の振る舞いがマクロ経済にどのような影響を及ぼすのかを理解します。

3. 短期的な経済変動:リアルビジネスサイクル理論やケインジアンモデルなどを通じて、雇用、失業、出力などの短期的な変動をモデル化します。

4. 金融市場:金融市場の役割と金融市場の不完全性が経済にどのような影響を及ぼすか、またそれがどのようにしてショックを増幅したり独立した乱れの源となったりするのかを分析します。

5. 労働市場:自然失業率や労働需要の変動が実質賃金や雇用に与える影響についての理論を学びます。

6. マクロ経済政策:金融政策、インフレーション、財政政策、予算赤字など、政府の政策決定がマクロ経済に与える影響を考えます。

このコースでは数理モデルの理解が不可欠であり、微分積分学、確率変数、最適化などの数学的手法が頻繁に使用されます。また、経済学に関する基本的な理解も前提としており、利益最大化や効用最大化、供給と需要などの中級レベルのミクロ経済学の知識が求められます。

実践的な観点からも、理論的な枠組みは実証的なデータと結びつけて検討され、経済モデルがどのように応用されテストされるかを学ぶことができます。レグレッション分析に関する一般的な知識も役立ちますが、より進んだ計量経済学の技術については、理解を助ける形でのみ紹介されます。

大学院レベルのマクロ経済学では、厳密な数理的手法と厳密な理論的アプローチを用いて、経済現象を深く理解することを目指します。

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出典:出版社HP




マクロ経済学の中級上級に向けての教科書

こちらも中級から上級をリストアップ/ランキングしました。日本語での書籍は中級から上級に向けての橋渡しとしての書籍が多くあります。是非その後は本格的な上級、洋書にもチャレンジしてみましょう。成長論、景気循環それぞれにトピックを絞ったもの、また両方をカバーしたものがあり是非目次を読んでみて学ぶ分野を把握してみましょう。

マクロ経済学(New Liberal Arts Selection)マクロ経済学(二神,堀)マクロ経済学基礎講義で学部レベルの経済学が終わるイメージです。その後上級〜大学院レベルの最初として動学マクロ経済学 成長理論の発展動学マクロ経済学へのいざない基礎から学ぶ動学マクロ経済学に必要な数学上級マクロ経済学(デビッド・ローマー)が良いテキストです。これまで学部と大学院のマクロ経済学のギャップを埋める教科書が少なかったのですが、これらはステップバイステップで大学院マクロに近づけます。その後は洋書なども参照して進めてみましょう。

 

マクロ経済学の中級上級の教科書の本ランキング

1. マクロ経済学(New Liberal Arts Selection)

2. マクロ経済学(二神,堀)

3. マクロ経済学基礎講義

4. 動学マクロ経済学 成長理論の発展

5. 動学マクロ経済学へのいざない

6. 基礎から学ぶ動学マクロ経済学に必要な数学

7. 上級マクロ経済学(デビッド・ローマー)

8. 内生的経済成長論1,2

9. 現代マクロ経済学講義

10. Advanced Macroeconomics: An Easy Guide

11. Introduction to Modern Economic Growth(Acemoglu)

12. Lectures on macroeconomics

13 .Recursive macroeconomic theory

14. Recursive methods in economic dynamics

15. The ABCs of RBCs: An Introduction to Dynamic Macroeconomic Models

16. Numerical methods in economics

17. Dynamic general equilibrium modeling

18. Monetary Policy, Inflation, and the Business Cycle

19. A Course in Modern Macroeconomics(Kurlat)

20. Introducing Advanced Macroeconomics(Whitta-Jacobsen)

(論文) Hayashi, F. (1982). Tobin’s marginal q and average q: A neoclassical interpretation

(論文) Hosios, A. J. (1990). On the efficiency of matching and related models of search and unemployment

(論文) Kiyotaki, N., & Wright, R. (1989). On Money as a Medium of Exchange

(論文) Moen, E. R. (1997). Competitive search equilibrium




 

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出典:出版社HP

 

 

 

 

始めに、目次等

 

 

入門マクロ経済学(日本評論社、中谷)

【入門マクロ経済学(日本評論社、中谷)】
中谷巌 (著), 下井直毅 (著), 塚田裕昭 (著)
出版社 ‏ : ‎ 日本評論社、出典:出版社HP

 

本書『入門マクロ経済学 第6版』は、経済学部の学生、社会人、他学部の学生、公務員試験受験者など、マクロ経済学の基礎を学びたい人を対象とした教科書です。1981年の初版発行以来、40年にわたり改訂を重ね、最新の経済状況と理論の変化を反映して六回目の改訂版が出版されました。特に、2008年のリーマンショック後の金融緩和や新型コロナウイルス対策としての財政出動のような現代の経済政策について、従来のマクロ経済学では説明しきれない現象を分析し、内生的貨幣供給や現代貨幣理論(MMT)を含む新しい理論を紹介しています。

本書は、簡潔な説明と視覚的なフローチャートを用いて、マクロ経済学の体系を効率よく理解できるように構成されています。各章の終わりには、理解度を確認するためのポイント、テスト、問題が用意されています。

第1部の「イントロダクション」では、マクロ経済学の概要と、マクロ経済学が扱う主な市場について解説しています。経済全体の行動を理解するためには、マクロ経済学の体系的なフレームワークが必要であり、本書はその理論的枠組みを提供することを目的としています。また、マクロ経済学の学習は現実の経済問題を解明するために重要であると強調しています。

中谷巌 (著), 下井直毅 (著), 塚田裕昭 (著)
出版社 ‏ : ‎ 日本評論社、出典:出版社HP

Part 1 イントロダクション
第1章 マクロ経済学とは
第2章 GDPを理解する
第3章 マクロ経済学における「短期」と「長期」

Part 2 短期モデル
第4章 GDPはどのように決まるか
第5章 貨幣の需給と利子率
第6章 IS-LM分析と財政金融政策
第7章 国際マクロ経済学

Part 3 長期均衡への調整
第8章 短期モデルと長期モデルの比較
第9章 物価水準はどのように決まるか
第10章 インフレとデフレ
第11章 経済成長の理論

Part 4 消費・投資
第12章 消費と貯蓄
第13章 投資決定の理論

Part 5 さらに進んだマクロ経済学
第14章 ケインジアン・マネタリスト以降のマクロ経済学
第15章 マクロ経済政策の有効性について
第16章 エピローグ:「現代貨幣理論」(MMT)とパンデミック

入門マクロ経済学(日本評論社、中谷)

 

マクロ経済学: 入門の「一歩前」から応用まで

【マクロ経済学: 入門の「一歩前」から応用まで 】

 

 

本書『マクロ経済学入門』は、マクロ経済学の基礎から応用に至るまでを丁寧に解説することを目的としています。この書籍は、以下の二つの主要な目標に基づいて執筆されました:

  1. マクロ経済学の理解を深める:読者がマクロ経済学の概念を身近に感じられるように、実際の日本経済や国際経済の動向と関連付けて説明します。また、経済モデルについては、数値例を豊富に用意し、GDPや物価などの経済変数の決定方法を実際に計算することを通じて理解を深めることを目指しています。
  2. 経済政策の効果と限界の解説:財政政策と金融政策の違いとメカニズムを理解しやすいように説明し、これらの政策の有効性と限界についても詳述します。

本書は序章と3つの部分に分かれており、合計12章から構成されています。以下はその構成です:

  • 序章:経済学とマクロ経済学の基本的な概念、主体(家計、企業、政府)の紹介。
  • 第1部(第1~5章):マクロ経済学の基本的な考え方、GDPや物価、失業率などの経済変数の説明、金融システム、貨幣、政府の役割についての解説。
  • 第2部(第6~9章):基本的なマクロ経済モデルの分析、経済変数の決定方法、インフレ・デフレの影響、開放経済分析。
  • 第3部(第10~11章):マクロ経済の発展的トピックス、経済成長のメカニズム、資産価格の決定方法。

第3版の変更点:近年の経済の大きな変動を反映させた内容の更新、内生的成長理論の追加、景気の捉え方の詳細な説明、例題の追加と練習問題の改訂・追加。

本書の執筆には、多くの学者や学生からのコメントやアドバイスが寄せられ、その内容が改訂の際の指針となりました。執筆の過程で提供された様々な意見や助言に感謝の意を表し、すべての責任は著者にあることを記しています。

 

 

マクロ経済学・入門 有斐閣アルマ

【マクロ経済学・入門 有斐閣アルマ】

マクロ経済学の基本的な概念と理論を紹介し、日本経済の事例を通じてこれらの概念を実際の状況に適用する方法を示しています。序文では、マクロ経済学の重要性とその学習の目的について語られています。経済学は日常生活に密接に関連しており、物価、失業、景気などのマクロ経済的要素が私たちの生活に直接影響を及ぼしています。

書籍は、GDP、消費と貯蓄、投資、貨幣の需要と供給、乗数理論とIS-LM分析など、マクロ経済学の中核的なテーマを幅広くカバーしています。各章は、基本的な概念の説明から始まり、実際の経済データやケーススタディを用いて理論を具体化しています。また、日本経済の特有の問題に焦点を当て、読者がマクロ経済の問題を自分の理解できるようにすることを目的としています。

この本は、経済学を学び始める学生やマクロ経済学に興味のある一般読者に適しています。マクロ経済学の基本的な理論を学びながら、現代の日本経済が直面する問題についても学ぶことができます。

 

 

マクロ経済学(New Liberal Arts Selection)

経済統計と理論の両面からマクロ経済を理解するためのテキストです。この新版は、より学習を進めやすいように章立てが変更され、新しいトピックスが多数追加されています。また、ウェブサポートページを通じて、書籍に使用された図表のデータの最新版を提供しています​​。

この本は、4名の経済学者による共著であり、全員が京都大学経済学部出身で、執筆当時は全員40代でした。この若手教授陣によって書かれたテキストは、現代人と現代社会に対する全体的な洞察力を養うために設計されており、古典的な「教養」の枠を超えた新しい形の大学テキストとして位置づけられています​。

内容に関して、本書は以下のように構成されています:

第1部「マクロ経済の計測」: マクロ経済を理解するための基本的な考え方、国民経済計算の考え方と使い方、資金循環表と国際収支統計の作り方と見方、労働統計などが含まれます。

第2部「マクロ経済学の基本モデル」: マクロ経済モデルの基本的な考え方、閉鎖経済の短期・中期モデル、開放経済モデル、労働市場の長期モデルなどが説明されます。

第3部「経済政策とマクロ経済学」: 安定化政策や財政の長期的課題などについての詳細が述べられます。

第4部「マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけ」: マクロ経済モデルにミクロ的基礎がなぜ必要なのかについての考察が含まれます​​。

このテキストは、マクロ経済学の理論と統計の両方を網羅し、学生や専門家にとって理解しやすいリソースとなっています。

 

 

マクロ経済学(二神,堀)

マクロ経済学の基礎を習得し、実際の経済分析への応用を目指すための本格的なテキストです。本書、最新の経済情勢と研究成果に合わせて内容がアップデートされており、「金融危機とマクロ経済学」などの新しい章が追加されています。学習を進めやすいように第4部の章立てが変更されており、特に金融危機に関する部分が新たに加わっています​​​​​​。

マクロ経済学の基礎を習得し、世界的な経済危機に直面する日本の現状を分析することで経済学の面白さを体得することができます。また、このテキストは中級レベルのマクロ経済学を対象としており、中級ミクロ経済学を学習しておくとより理解が深まります​​。

マクロ経済の基本原理をしっかりと学び、それを現実の経済分析に応用することを目指す学生や専門家にとって有益なリソースです。新しい章の追加やデータのアップデートにより、現代の経済環境に即した知識と理解を深めることができるでしょう。