熊本大学大学院では公共政策大学院はありませんが、政策関連の研究科、専攻がいくつか準備されております。
社会文化科学教育部では法政・紛争解決学専攻、現代社会人間学専攻などがあります。
社会文化科学教育部の概要
人文社会科学系の諸学を中心に構成され、一部理系の分野にも及んでいます。これにより、専門分野だけでなく、隣接分野における学術的な理解も深めることができます。また、21世紀社会が直面する多様かつ深刻な課題に対処するため、グローバルとローカルの両視点から文化・社会に関する理論的・政策的研究を推進しています。その目的は、文化的・政策的課題の解明・解決に取り組むことができる高度な専門知識、幅広い視野、分析・総合・応用能力、そして実践的な政策形成能力を持った人材を育成し、社会貢献を行うことにあります。
さらに、現代社会において、人文社会科学及び教授システム学などの知識を基盤に、地域や行政、企業などの多様な場で中核的な役割を果たす高度専門職業人の養成にも注力しています。このように、熊本大学大学院の社会文化科学教育部は、広範な学問分野を網羅し、理論と実践の融合に重点を置いています。
専攻
熊本大学大学院の社会文化科学教育部には、博士前期課程でいくつかの専攻が提供されています。これらの専攻は、現代社会が直面している課題への理論的及び実践的なアプローチを通じて、専門家を育成することを目的としています。
法政・紛争解決学専攻:
この専攻では、個人間から国家間に至る様々なレベルの紛争を解決するための法学、政治学、経済学、交渉紛争解決学の幅広い知識が教授されます。学生は、現代社会の多様な課題に対処するための理論的思考能力、社会現象の分析能力、課題解決能力を身につけます。
現代社会人間学専攻:
科学技術の発展やグローバリゼーションに伴う現代社会の大きな変動を理解し、新しい実践的・学術的課題に取り組むことができる人材の育成を目指しています。
文化学専攻:
地域振興の重要な柱として、歴史・民俗などの文化資源の共有・社会化に取り組む専門家を育成します。また、グローバリゼーションの下で異文化間の共存や共有の問題に取り組む能力も養います。
これらの専攻は、それぞれの専門分野において深い理論的知識と実践的スキルを提供することに重点を置いており、博士前期課程を通じて、多様な専門職業人や研究者を養成することを目的としています。専攻によっては、公務員、学芸員、教員、文化財行政担当者など、特定の職業分野に特化したコースが設けられていることも特徴的です。これにより、学生は自分のキャリア目標に合わせた具体的な教育プログラムを選択することができます。