【行動経済学】大学院一覧 – ランキング(国内(東京)の難易度、おすすめ、社会人)

行動経済学でのおすすめ本 – 大学・大学院でのテキストもを確認する

行動経済学の大学/大学院の調べ方

大学や大学院で行動経済学が強いところを探している場合、まずはそれぞれの機関の経済学部や経済学研究科に行動経済学を専門とする教員がいるかを調査することが重要です。各大学や大学院のウェブサイトを訪れて、教員のページを確認しましょう。

 

行動経済学は心理学と経済学の交差点に位置し、個人の意思決定プロセスや市場での行動の非合理性に焦点を当てています。この分野の教員が経済学だけでなく心理学や他の社会科学の学位を持っている場合もあります。そのため、教員の専門分野が直接「行動経済学」と記されていなくても、その研究が行動経済学の範疇に入ることがあります。例えば、実証的な他の分野を専門としている教員も行動経済学の研究を行っている可能性がありますので、この点を注意深く調べてみましょう。

 

教員が専門とする領域だけでなく、彼らの研究業績も重要です。発表された論文やプロジェクト、受賞歴などから、その教員の学問的貢献と行動経済学への貢献度を測ることができます。

 

例として、東京大学大学院や一橋大学大学院では多くの教員が行動経済学に関連する研究を行っています。他の大学や大学院も同様に調査して、行動経済学の研究に強い教員がいるかを確かめてみましょう。

 

行動経済学大学院ランキング

正式なランキングではなく、大学院の研究成果は主に教員と学生の質によって左右されます。

行動経済学の分野で活躍する教員や研究員のリストが掲載されている各大学院のウェブサイトも参照してみましょう。

 

1 大阪大学大学院 経済学研究科
2 東京大学大学院 経済学研究科
2 一橋大学大学院 経済学研究科
2 京都大学大学院 経済学研究科
5 神戸大学大学院 経済学研究科
6 慶應義塾大学大学院 経済学研究科
7 早稲田大学大学院 経済学研究科
8 東北大学大学院 経済学研究科
9 名古屋大学大学院 経済学研究科
10 北海道大学大学院 経済学研究院
11 横浜国立大学大学院 国際社会科学府
12 筑波大学大学院 システム情報工学研究群(社会工学)
13 東京都立大学大学院 経営学研究科(経済学プログラム)
14 東京工業大学大学院 工学院(経営工学系)

行動経済学でのおすすめ本 – 大学・大学院でのテキストもを確認する

 

 

東京大学(大学院経済学研究科等)

 

阿部 誠先生

主な研究テーマは、消費者行動、マーケティングサイエンス、および経済計量学を用いたデータ分析に関連しています。阿部教授は、消費者の選好がどのように時間や状況に応じて変化するかについての理解を深め、そのメカニズムを明らかにしています。

研究成果には、選好逆転や意思決定プロセスに影響を与える要因を解析するものが含まれており、具体的には「構成レベル理論を用いた選好逆転の分析」や「非契約的な環境下での消費者行動と顧客生涯価値の関係」についての研究があります​。

消費者行動、マーケティング戦略、統計モデリングなど広範なトピックに関するもので、具体的には選好逆転、認知的不協和の要因分析、非契約的データに基づくベイジアンモデリングなどを含んでいます。阿部先生の研究は、理論と実践を結びつけることに重点を置いており、特に消費者の意思決定プロセスやマーケティング戦略の最適化に貢献しています。また、日本のプライベートブランドの進化についての洞察や、テレビ広告の視聴者データを利用したモデルなどの業績。

 

 

 

 

一橋大学(大学院経済学研究科等)

竹内幹先生

竹内幹先生は一橋大学経済学研究科の教授で、経済理論、特に実験経済学と行動経済学に焦点を当てた研究を行っています。行動経済学における時間の一貫性を検証する非パラメトリックテストを実施しており、この研究は人々が将来に対してどのようにバイアスを持っているかを示すものです。研究は、人間の意思決定プロセスの理解を深め、経済モデルにより現実的な行動の要素を取り入れることを目指しています。

 

 

行動経済学の理論と実験的アプローチに多大な貢献をしています。特に、時間の選好と行動の一貫性に関する非パラメトリックな検証に焦点を当て、人々が将来に対してどのようにバイアスを持つかを明らかにしています。ナッジ理論を社会政策、医療、社会保障へと応用し、政策設計を改善するための新たな道を開いています。

また、終身年金の選択における消費者行動を行動経済学的な視点から分析し、多くの人々がなぜ終身年金を敬遠するのかについての洞察を提供しました。これにより、金融商品の設計とマーケティング戦略において、より効果的なアプローチを採ることが可能になります。

さらに、実験経済学と行動経済学を組み合わせたアプローチを通じて、経済モデルの再現性の問題に対処し、理論の実証的検証を推進しています。これらの研究は、経済理論の進化だけでなく、実際の経済行動への理解を深め、実社会における政策や個人の経済行動に対する影響をもたらしています。

 

 

大阪大学(大学院経済学研究科等)

花木伸行先生

花木伸行先生は大阪大学の社会経済研究所で行動経済学と実験経済学の分野で活躍しています。研究は主に実験を通じて人間の意思決定プロセスを探求しており、具体的には戦略的環境や市場メカニズム、協力とネットワーク形成などのテーマに焦点を当てています。特に、フランスと日本における意思決定権の本質的価値の根源に関する研究や、美的コンテストゲームの戦略的環境効果など、多国間の比較研究も行っています。

研究成果は「Games and Economic Behavior」や「Journal of Economic Behavior and Organization」などの国際的な学術雑誌に掲載されており、行動経済学の理論だけでなく、その実証的応用にも貢献しています。また、大阪大学で行われる多くの学術会議やワークショップの企画・運営にも関与しており、広範な研究ネットワークと協力関係を築いています。

花木教授の研究は、実験経済学の方法を用いて、経済理論のテストや新しい市場メカニズムの開発、社会的な意思決定プロセスの理解向上に寄与しており、彼の業績は行動経済学の発展に大きく貢献しています。

 

 

 

 

室岡健志先生

室岡健志先生は、大阪大学国際公共政策研究科(OSIPP)で行動経済学、産業組織論、およびミクロ経済学の分野において活動しており、カリフォルニア大学バークレー校で経済学の博士号を取得しています。研究は主に、消費者保護政策や不確実性下での経済行動、市場メカニズムの設計など、行動経済学の理論とその応用に関連しています。

特に、彼の論文「Consumer Protection Policies and Behavioral Economics」では、消費者が直面するさまざまな選択と市場での行動について分析し、政策立案者がこれらの知見をどのように活用できるかを探求しています。また、他の研究では、チームインセンティブ、参照依存性の好み、自尊心の脆弱性といった心理的要因が経済的意思決定にどのように影響を及ぼすかについても詳細に調査しています。

 

 

 

 

 

行動経済学でのおすすめ本 – 大学・大学院でのテキストもを確認する

 

 

 

大学院の行動経済学の授業

大阪大学大学院

 

授業名:行動経済学の理論と応用I

 

基本情報

  • 時間割コード/Course Code: 237924
  • 開講区分(開講学期)/Semester: 春~夏学期
  • 曜日・時間/Day and Period: 木2
  • 開講科目名/Course Name (Japanese): 経済学特研(行動経済学の理論と応用I)
  • 開講科目名(英)/Course Name: Special Studies in Economics (Behavioral Economic Theory I)
  • 定員/Capacity: 0
  • ナンバリング/Course Numbering Code: 23ECON7E310
  • 単位数/Credits: 2.0
  • 年次/Student Year: 1, 2, 3年
  • 担当教員/Instructor: 室岡 健志
  • 開講言語/Language of the Course: 日本語・英語
  • メディア授業科目/Course of Media Class: 該当

授業の目的と概要

この授業では、行動経済学の理論を学び、実世界の問題に応用する高度なスキルを習得します。本授業は主に日本語で行われます。

授業の方法

  • 聴講・視聴: 講義、教材の視聴
  • 読解: 本や論文の読解
  • 討論: 学生同士や教員との質疑応答、意見交換
  • 発表: レポート作成、プレゼンテーション

授業計画

授業は行動経済学の様々なトピックをカバーし、以下のトピックスに焦点を当てます:

  1. 導入
  2. 時間選好
  3. 信念に基づく効用
  4. リスク選好
  5. 社会的選好
  6. 行動ゲーム理論
  7. その他のトピックと学生によるプレゼンテーション

評価方法

評価はレポート、論文の発表に基づいて行われます。評価の割合はレポートと発表がそれぞれ50%です。

教科書・参考書

特記事項

このコースは多様なメディアを活用し、教室以外の場所でも授業が行われる「メディア授業科目」に該当します。

 

 

 

東京大学大学院

 

 

 

授業名:マーケティングⅡ

 

基本情報

  • コースコード: 291512
  • コース名: マーケティングII
  • 教員: 阿部 誠
  • 学期: S2
  • 時間: 火曜3限、金曜3限
  • 言語: 日本語
  • 単位数: 2
  • 開講学部: 経済学研究科
  • 他学部履修: 可

授業の概要

この授業は、マーケティングの基本的な管理をカバーし、マーケティング戦略、戦術(製品、価格、プロモーション、チャネル)、マーケティングリサーチに焦点を当てています。授業では、学生によるケーススタディの発表やコンピュータを用いた演習が含まれます。特に、「顧客中心の経営」をテーマに、マーケティング機能を新しい視点である「Market-Based Management」から見直しを行います。

授業計画

  1. 市場
  2. 消費者行動
  3. マーケティング・リサーチ
  4. マーケティング戦略
  5. プロダクト
  6. プライシング
  7. コミュニケーションと広告
  8. プロモーション
  9. 流通と営業
  10. テストとコントロール

授業方法

講義とグループによるケース分析の発表、担当章の要約が主な授業方法です。

成績評価

成績は宿題、グループ発表、コンピューター演習により評価され、期末試験は行いません。

教材

  • 教科書: 『マーケティング・サイエンス入門:市場対応の科学的マネジメント』古川一郎・守口剛・阿部誠
  • 参考書: 複数のマーケティング関連の書籍が参考書として挙げられています。

履修上の注意

  • 基礎的な統計学の知識が求められます。
  • 『マーケティングI』の履修が必須です。

このコースでは、経営の中核を担うマーケティング機能の重要性と、顧客中心の経営への移行を学ぶことができます。

 

行動経済学でのおすすめ本 – 大学・大学院でのテキストもを確認する