【最新】東京大学公共政策大学院入試のエッセイ対策 – 今後はエッセイがスタンダード?

*こちらの記載は専門科目「経済学」が中心の記事となります。

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東京大学公共政策大学院の今後の入試のスタンダードは?

 

 

*現在は毎年エッセイが出題されております。

 

下記は2020年からの経緯となります。

東大公共政策大学院での入試において、2022年の入試においても2020年と2021年同様に筆記での試験が行われず、エッセイでの出願となりました。

2022年、FRONT LABでは東大公共政策(東大全体の院試の)問題がどのようなものになるかと注視しておりましたが、実際は2021年の時点から気にしていたところではあります。

というのも2020年、2021年はコロナの影響でエッセイに変更となったと考えられますが、今後コロナの影響がなくなれば筆記試験へ戻る可能性も考えられていたからです。その一方でコロナの影響に関係なくエッセイ継続の可能性もありました。

実際に2022年はまだコロナの影響の状況が落ち着いてきて、また2022年03月での政府の政策で外国人の新規入国制限の緩和が行われており、海外からの生徒も日本に直接来て筆記試験を受けられる状況になってきました。

この状況で更に筆記試験に戻る可能性も高くなったと考えられましたが、東大公共政策では2022年での入試もエッセイが継続となりました。2020年、2021年は06月辺りで記述をやらずにエッセイに変更というアナウンスがありましたが、2022年においては04月の早い段階でこの変更のアナウンスがあったあたりも、今回はコロナの状況を見て、記述にするかエッセイにするかを公共政策の入試委員会の方でぎりぎりまで見てということでなく、前もってエッセイで入試が行われると決められたということになります。

この件に関しては東京大学公共政策大学院 – 合格ステップ・受験対策での
3. 来年はコロナの感染症状況がよくなった(または状況は変わらずだが新しい生活様式になった)場合でも
→ エッセイの提出(筆記試験はなくなる)

東京大学公共政策大学院 – 合格ステップ・受験対策

ということになったと理解できます。

ですので、来年以降においてもコロナの状況が更に良くなったとしても東大公共政策の入試はエッセイになる確率は高いと考えられます。

 

ここについては、東大経済学研究科の2020年からの入試状況と比較すると理解できるところもあります。東大経済学研究科は2022年は公共政策と違って筆記試験が戻ることになりました(その後。

東大公共政策
2020年→筆記なし、2021年→筆記なし、2022年→筆記なし

東大経済学研究科
2020年→筆記なし、2021年→筆記なし、2022年→筆記あり(*その後6月になしに変更)

同じ東大の院の試験でも分かれることになったのは、どのように理解すればいいのでしょうか。

公共政策→エッセイそのままで、経済学研究科→筆記に戻すと分かれたのは、ある程度、公共の方は筆記がなくても選考、またはその後の授業に影響が出なかったとも考えられます。また経済学研究科ではやはり筆記試験である程度スコアをもっていないと、選考/授業に少なからず影響があったと言えるとも言えます。

実際に研究科の方は修士1年目で特にコースワークでのレベルが高いマクロ経済学、ミクロ経済学、計量経済学の授業についていかなければなりません。また筆記で出るような数学的なところその後の研究もできない可能性もでてきてしまいます。

一方、公共政策の方は(経済政策コースの場合)マクロ経済学、ミクロ経済学、計量経済学の難易度は相対的には低くなり、エッセイを入れた試験でも審査が可能と考えられエッセイが継続になったことも考えられます。また公共は研究しないからどうにかなるとも考えられます。もちろん今回が調整期間として位置づけられて来年は戻るかもしれません。

 

 

 

 

東大公共政策のエッセイの対策

 

2025年度(2024年実施)の東京大学公共政策大学院エッセイ

 

【例】2025年度(2024年実施)の東京大学公共政策大学院エッセイを確認する

2024年度(2023年実施)の東京大学公共政策大学院エッセイ

 

【例】2024年度(2023年実施)の東京大学公共政策大学院エッセイを確認する

 

2023年度(2022年実施)の東京大学公共政策大学院エッセイ

現在実施されている、または実施が検討されている経済政策のなかで、その必要性が(1)外部性、(2)情報の非対称性、(3)財産権制度の不備、のいずれかの理由によるものを1つ選び、どのような理由で政策が必要とされるのか、政策にはどのような効果が期待されるのか、を説明しなさい。作成にあたって、知見および意見の根拠となる主要な参考文献を示すこと。

となりました。それ以前のテーマについてはミクロ・マクロという広義での枠でのテーマでしたが、2023年度(2022年実施)一度ミクロよりでのテーマとなりました。

 

2022年度(2021年実施)東大公共政策(経済学)のエッセイ

 

経済学のテーマ _
ミクロ経済学とマクロ経済学の両方、またはいずれか一方の知見をもとに、あなたが関心を持つ社会経済問題を説明し、それに対するあなたの意見を述べなさい。必要な場合は図表を含めてよい。 _

注1:フォントサイズ11ptの日本語で1600字以内、かつ表紙を含めないで本様式2枚におさめること(図表を含む)。 _

注2:参考文献から引用する場合は出典を脚注あるいは割注で明記すること。引用した場合に参考文献リストを別途用意する必要はない。 _

注3:参考文献リストを別途用意する場合には字数に含まれる。 _

 

 

2021年度(2020年)東大公共政策(経済学)のエッセイ

エッセイのテーマ _
ミクロ経済学とマクロ経済学の両方、またはいずれか一方の知見をもとに、あなたが関心を持つ社会経済問題を説明し、それに対するあなたの意見を述べなさい。 _

作成にあたって、以下のことに従いなさい。 _

(1)データまたは統計を利用した図表を含めること。その際、データまたは統計の出典も明記すること。他に、データまたは統計を利用しない図表を含めても構わない。 _

(2)知見および意見の根拠となる主要な参考文献を示すこと。 _

作成にあたっての注意事項 _
 

1. フォントサイズ11ptの日本語で1600字以内、かつ表紙を含めないで本様式2枚におさめること(図表を含む)。なお、図表内の文字(日本語または英語)は字数に含まれない。 _

2. 参考文献から引用する場合は出典を脚注あるいは割注で明記すること。これらは字数に含まれる。なお、引用した場合に参考文献リストを別途用意する必要はないが、参考文献リストを別途用意する場合には字数に含まれる。 _

3. 必ず本様式を使用し、課されたエッセイのテーマに従って作成すること。 _

4. 下記の該当欄に「志望コース名」、「氏名」を記入すること。 _

5. 次ページ以降の枠内にエッセイを記入し、エッセイ本文には、枠内に設定してある通り下線を付すこと。 _

6. 必ず上記の指示に従って作成すること。指示通りに作成されていない場合は不備書類として扱うので十分に注意すること。 _

 

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東大公共政策のエッセイで何を書けば良いか

【現在】

より具体性がある問題になっております。ミクロ、マクロという枠が更になくなってきております。

受験者の解答が今後は差別化がそこまで出づらいところがあります。

 

 

 

【2020年 – 2023年度】

若干の違いがあるにしろ、22020年以降ともに

ミクロ経済学とマクロ経済学の両方、またはいずれか一方の知見をもとに、あなたが関心を持つ社会経済問題を説明し、それに対するあなたの意見を述べなさい。

というテーマになっております。

FRONT LABではこれまでで各20名以上の受験者のエッセイを見てきましたが、いくつか合格にたどり着くテーマで確認できたことがあります。

まずは「ミクロ経済学とマクロ経済学の両方、またはいずれか一方の知見をもとに」と書かれていますが、無理に両方の知見でなく、マクロ経済学、ミクロ経済学どちらかでの知見で書かれていても問題がないことです。

これは過去の合格者をみても、どちらかの知見で書かれていれば良いということが把握できました。また例えばミクロ経済学とマクロ経済学の両方の知見をあわせたとしてもどちらかの比重が大きくても問題ありません。

 

また、関心を持つ社会経済問題ですが、やはりこの辺りは公共の考え方が考えられるテーマが良いと考えられます。決して壮大なテーマでなくても、身近なテーマでも大丈夫となります。

 

以上、東大公共でのエッセイ対策について紹介しました。

 

もしエッセイでこの内容でいいのかご質問がありましたら、東大公共のみの対応講座もご準備しておりますので、お問い合わせいただければと思います。

 

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