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【神戸大学経済学部】編入対策 – 過去問解説答え、予想問題・難易度合格ステップ

神戸大学経済学部の編入試験の概要

神戸大学経済学部編入試験ではこれまで小論文がありましたが、現在は数学と経済学の問題がメインの試験となり、TOEIC(L&R)の提出が必要になります。小論文はありませんが、志望理由書はある程度長い文章を書く必要があります。神戸大学経済学部での編入試験は経済学部に入る上でのバランスが良い選抜方法になっております。経済学、数学の筆記試験や、英語スコア、志望理由書で経済学というものをどこまで知っているか、またそれまでに取っていた授業、または課外活動、履歴書(仕事、インターン、アルバイト含め)など総合的に決まります。決してどれかだけで決まるということはありませんのでそれぞれについてしっかりやっていきましょう。

 

志望理由書について

・経済もしくは経済学のどのような問題に興味をもち、どのように考えてきたか
・神戸大学経済学部の編入学試験を受けようと思った動機
・高校卒業後、何に興味を持ち、どのようなことを行ってきたか

というように様々な視点で書く必要があります。

経済、経済学のどのような問題というところで、この辺りは、経済と言われてお金、景気などにまつわることではなく経済を含めた社会の中から選ぶというような形です。それとリンクさせるような形で経済学でもどの分野を学びたいのかなどを入れられると良いです。この辺りはどのような事でも経済学に結びつけることを念頭に置いて考えていきましょう。

神戸大学経済学部を選ぶということで、ここでは単なる大学受験での偏差値などでの尺は全く意味を持ちません。神戸大学、また神戸大学経済学部のどこが強みなのか調べる必要があります。大学機関として研究機関としてもちろん他の大学と比較が難しいかと思いますが、細かに大学について調べてみましょう。この辺りのところは経済学部研究科の大学院試験(院試)ですと口述試験(面接)でどうしてうちの大学院なのですかというように質問されますが、経済学部の編入ですと面接はないので、それに同等のことを志望理由書で書くと思っていただければと思います。この辺りはご質問いただければと思います。

最後のところでは高校が終えてからの事です。この辺りは短くて2年、社会人経験がある方はそこも含めてのことを書いてみましょう。この箇所が他の分野より多くありますので、勉強面なり、社会経験(インターン・アルバイト等含め)、課外活動、それ以外のこと何でも書いてみましょう。ここではうまく最初の質問の経済学編入に結びつける意識を持っていきましょう。この辺りは、我々の方では、これまでの経歴をお聞きしながら、試験までに付け加えられることを相談して書いていきます。

 

数学の試験について

試験の数学に関しては微積分と線形代数が求められますが、この分野は経済学を学ぶにおいて必要な分野で、特に最適化問題、線形代数(特に行列計算)は大学学部後半での計量経済学などで使っていきます。ですので決してここでの試験勉強は無駄になりません。参考書なども大学学部初等の微積分や線形代数で基礎を積むのも大丈夫ですし、経済数学での書籍などで経済学の中でどのような関連を持っているのか知りながらやるのでもどちらでも大丈夫です。まだ未学習の方がいれば「ゼロから学ぶ微分積分」や「ゼロから学ぶ微分積分」などからスタートをしてみましょう。

 

ランキング/おすすめ
出版社HP

 

 

経済学の試験について

直近では大問の1〜3があり、マクロ経済学とミクロ経済学の問題を解く設問と、マクロミクロ両方の用語についての記述問題が出され、比較的難易度は標準の問題が出題されます。解答も大学のHPでは確認できます。

時間的にも余裕があるので、是非ここでは完答を目指しましょう。用語の説明に関しては知らないとなると何も答えられずになってしまうので、この辺りは完結に2,3行で書ける練習をそれぞれマクロミクロでしていきましょう。マクロミクロそれぞれ一冊の教科書の索引で毎度繰り返しわからない用語がないかチェックしながら進めると良いでしょう。

ランキングも確認
出典:出版社HP

 

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出典:出版社HP

 

神戸大学経済学部の編入試験の募集要項

募集人数

20人

試験科目

筆記試験(令和5年度入試)

科目等
・ 数学(線形代数及び微分積分に関する基礎的問題)
・ 経済学(経済学に関する基礎的問題)

提出書類

志望理由書

令和5年度
1.経済もしくは経済学のどのような問題に興味をもち、どのように考えてきましたか。
2.神戸大学経済学部の編入学試験を受けようと思った動機を書いてください。
3.高校卒業後、何に興味を持ち、どのようなことを行ってきましたか。そこから何を学びましたか。

外国語

TOEIC-L&Rのスコア票
・スコア票(原本)を提出してください。

2022年度神戸大学経済学部第3年次編入試験問題(予想類似問題)

過去問については神戸大学経済学部では、解答を載せていますのでここでは類題を見てみましょう。

大問1

財市場の決定の問題で下記とします。

GDP:$\bar{Y}=6,000$
消費関数:$C=600+0.6(Y-T)$
税:$\bar{T}=500$
政府支出: $\bar{G}=500$
純輸出: $N X=0$
投資関数: $I=2,000-100 \times r$

(1)均衡時の$C,I,r$を求めましょう。

解答:
$Y$と$T$を消費関数に代入します。
消費関数:$C=600+0.6(6,000-500)=3,900$となります。

$Y=C+I+G+NX(=0)$より投資関数は$I=6,000-3,900-500=1,600$となります。

利子$r$に関しては、均衡での投資関数により$1,600=2,000-(100\times r)$
これより$r=4\%$となります。

(2)政府支出が現在の$500$から$1,000$に上がったときの$C,I,r$を求めましょう。
解答:
消費は政府支出が上がったとしても、式の定義より変化せず$C=3,900$

公的貯蓄$S_g=T-G=500-500=0$
民間貯蓄$S_p=Y-T-C=1,600$
国民貯蓄$S=S_g+S_p=Y-C-G$(条件より)
また均衡条件より$S=I$となります。
新しい公的貯蓄が$500-1,000=500$となり、民間貯蓄は変わらず$1.600$より
新しい国民貯蓄は$-500+1,600=1,100$となり、$S=I$より新しい$I=1,100$となる。
よって新しい均衡利子率は、$1,100=2,000-100{\times}r$より$r=9\%$

大問2

次の効用関数を考えます。
$u(l,c)=\sqrt{l}+c$

$l$は余暇、$c$は消費となります。また賃金率$w$、消費物の値段は$p$となり、働く時間(労働)は24時間から余暇からを引いた$(24-l)$となります。
$(24-l)*w=p*c$が予算制約として働いた分だけ消費ができるとします。

(1)最適消費と労働時間を求めましょう。
$u(l,c)=\sqrt{l}+c$

解答:
ラグランジュの関数をつくります。
$L(l,c,\lambda)=\sqrt{l}+c-\lambda(p*w-(24-l)w)$1階の条件(First order condition)より、

(1)$\frac{1}{2\sqrt{l}}={\lambda}*w$
(2)$1={\lambda}*p$
(3)$p*c=(24-l)w$

(2)より${\lambda}=\frac{1}{p}$という結果をえます。
${\lambda}=\frac{1}{p}$の結果を(1)に代入し$\frac{1}{2\sqrt{l}}=\frac{w}{p}$となり、または$l=(\frac{p}{2w})^2$となります。
$l=(\frac{p}{2w})^2$を(3)の結果に入れて、$p*c=(24-(\frac{p}{2w})^2)w$、または$c=\frac{24w}{p}-\frac{p}{4w}$となり、これが最適消費となります。
働く時間は24時間から余暇$(l)$を引いた、$24-l(w)=24-(\frac{p}{2w})^2$時間となります。
ちなみに賃金が増えた場合はどうなるかというと、
$n(w)=24-l(w)=24-(\frac{p}{2w})^2$とした場合、
$\frac{dn(w)}{dw}=2(\frac{p}{2w})(\frac{p}{2w})^2$が正なので賃金が上がればより働きます。

 

大問3

用語説明となります。

1つ目は、資本の黄金律となり、マクロ経済学の成長論、ミクロ的基礎づけの分野からです。
同じような分野からとしては、
・ラムゼーモデル
・オイラー方程式
・恒常所得仮説
・トービンのq
・モディリアーニ・ミラー定理
・流動性制約
・リカードの中立命題
・実物的景気循環理論
などの用語も理解しておきましょう。

2つ目は、限界費用価格規制でした。同じようなミクロ経済学の独占のパートに関するところになります。
同じような分野からとしては
・価格支配力
・独占企業の利潤最大化条件
・独占の弊害
・自然独占
などの用語も理解しておきましょう。

3つ目は、国際金融のトリレンマとなり、マクロ経済学の開放経済、または分野としては国際経済学の箇所からです。
同じような分野からとしては
・実効為替レート
・フェルドシュタイン=ホリオカパズル
・実効為替レート
・実質為替レート
などの用語も理解しておきましょう。