【計量経済学】大学院一覧 – ランキング(国内の難易度、調べ方)

 

計量経済学の大学/大学院の調べ方

大学、大学院でも計量経済学が強いところに興味があるという場合があります。

もちろん各大学、大学院の経済学部、経済学研究科も計量経済学の専門の教員がいますので、まずは各大学、大学院のHPを見てみましょう。

計量経済学の分野は多岐に渡ります。マクロよりなのか、ミクロよりの計量経済学なのか。または教員が経済学でなく統計学などでの学位の場合もあり、より統計学の色が濃い計量経済学、また各応用で公共、開発、医療、環境、国際、都市、労働、教育の経済学専門の教員の方でも応用計量経済学として行っております。例えば、教員ページで専門で計量経済学と書かれておらず実証系の労働経済学をされていれば応用計量経済学の分野でもありますので注意して見てみましょう。

大学、大学院での教員ページで専門で計量経済学と書かれていなくても応用として計量経済学を使い、専門とされている教員もいますので、しっかり研究業績なども見ておくのは大切です。

下記では一例で東京大学大学院、一橋大学大学院の専門の教員、または大学院の計量経済学を記載していますので、同じように他大学、大学院も調べてみましょう。

 

 

 

計量経済学大学院ランキング

厳密なランキングではありませんが、大学院の研究成果は主に教員と学生によって決まります。

各大学、大学院での計量経済学の分野の教員/研究員のリストのHPも見てみましょう

 

1 東京大学大学院 経済学研究科
2 一橋大学大学院 経済学研究科
3 大阪大学大学院 経済学研究科
4 神戸大学大学院 経済学研究科
5 京都大学大学院 経済学研究科
6 慶應義塾大学大学院 経済学研究科
7 早稲田大学大学院 経済学研究科
8 東北大学大学院 経済学研究科
9 名古屋大学大学院 経済学研究科
10 北海道大学大学院 経済学研究院
11 横浜国立大学大学院 国際社会科学府
12 筑波大学大学院 システム情報工学研究群(社会工学)
13 東京都立大学大学院 経営学研究科(経済学プログラム)
14 東京工業大学大学院 工学院(経営工学系)

 

 

東京大学(大学院経済学研究科等)

市村英彦教授:(2023年度退職)

東京大学大学院経済学研究科およびアリゾナ大学の教授で、専門分野は計量経済学です。彼の主な研究課題には、政策評価及び経済行動の個票による実証分析のための計量手法開発が含まれます。1990年代には、従来の回帰分析手法を改善するために、ノンパラメトリックやセミパラメトリックな手法を用いた汎用性のある政策評価手法の開発に取り組みました。現在は、政策評価の応用範囲を時系列やマクロ政策評価へ拡張する努力を行っており、構造推定をノンパラメトリックなモデルで行う手法の開発を試みています。

 

大森裕浩教授:

東京大学大学院経済学研究科の教授で、計量経済学、特にベイズ統計学や確率的ボラティリティ変動モデルに関する研究を専門としています。彼の研究は経済・金融データの実証分析において、潜在変数を扱うモデルにマルコフ連鎖モンテカルロ法を適用し、母数の推定方法を提案しています。また、株式市場の高頻度データと日次株式収益率をモデル化して、分散行列のための多変量確率的ボラティリティ変動モデルに適用し、ポートフォリオ最適化やパフォーマンス比較などの研究も行っています。

 

 

奥井亮教授:

東京大学経済学研究科の教授で、専門分野は計量経済学と実験経済学です。主な研究課題には、パネルデータを用いた経済主体間の異質性を分析するための統計手法が含まれます。これには、パネルデータに含まれる個体間での特徴量の分布の分析や、特徴量に応じた個体の分類方法の研究が含まれます。特に、異質性が時間を通じて変化する場合の統計手法や統計的推測方法の開発、および手法間の比較が研究課題として挙げられています。また、経済実験を用いた研究や応用研究も行っています。

 

 

下津克己教授:

東京大学大学院経済学研究科に所属し、専門分野は計量経済学と統計学です。研究課題は、時系列分析、構造的計量経済モデルの識別と推定、有限混合モデルの識別と推定に焦点を当てています。時系列分析では、長期記憶性パラメータのセミパラメトリック推定や共和分解析を研究。構造的計量経済モデルでは、ノンパラメトリック識別可能性やブートストラップ法の応用などを研究しています。

 

 

坂口翔政講師:

東京大学経済学部に所属しており、専門分野は計量経済学、機械学習、応用ミクロ経済学です。彼の主な研究課題は、公共政策をデータからデザインするポリシーラーニングに関するもので、政策の効果に経済主体間で異質性がある場合の政策ルールのデータに基づく学習に焦点を当てています。これには、実行可能な政策ルールに社会・経済的な制約がある場合の機会学習の手法の改良・応用や、動的な公共政策のデータに基づくデザインについての研究が含まれます。

 

 

新谷元嗣教授:

東京大学大学院経済学研究科の教授で、専門分野はマクロ経済学と計量経済学です。主な研究テーマには、マクロ経済分析における確率トレンドや構造変化を含む非線形トレンドのモデル化、ゼロ金利制約下の非伝統的金融政策評価のための非線形一般均衡マクロモデルの推定、ビッグデータを用いたマクロ経済予測などが含まれます。

 

 

明石郁哉講師:

東京大学大学院経済学研究科に所属し、数理統計学と時系列解析の分野で研究を行っています。研究課題には、過去・現在・未来に渡る従属性を持つデータ(時系列データ)に対する推測手法の研究が含まれており、特に経済・金融データ、水文学データ解析においてしばしば観測される無限分散性・長期記憶性を持つ時系列データに対する未知の局外母数に依存しない頑健な統計手法の開発に取り組んでいます。また、地震や風向データ、ある種の生物の生息範囲、森林火災などの方向データ解析に関する研究も進めています。

入江薫准教授:

入江薫准教授は東京大学大学院経済学研究科に所属し、ベイズ統計学を専門としています。研究課題は、特に応用の観点からモデリング、計算、意思決定の方法に関するベイズ分析に焦点を当てています。International Society of Bayesian Analysisや日本統計学会に所属し、2022年には日本統計学会の小川賞を受賞しています。

久保川達也:

久保川達也教授は東京大学大学院経済学研究科に所属し、数理統計学の分野で研究しています。研究課題として、統計的推定における縮小推定法の理論と応用に焦点を当てており、平均の同時推定、制約されたパラメータの推定、共分散行列のミニマックス推定、高次元モデルにおけるモデル選択規準の導出など、統計的決定論の枠組みで成果を出しています。また、線形混合モデルを用いた小地域推定の問題にも取り組んでいます。

 

 

一橋大学(大学院経済学研究科等)

 

山本庸平准教授:

主に計量経済理論とその応用分析を研究しており、以下のような領域に及んでいます。

  • 長期にわたるパネルデータなど大規模なデータセットの分析手法の開発、特に経済予測や政策効果分析で用いられる動学的因子モデルの識別に関する研究。
  • 経済モデルの構造変化の推論に関する諸問題とその応用、例えば回帰モデルにおける係数と分散についての複数構造変化の推定法および検定法の開発。
  • マクロ経済、ファイナンス、国際金融データを用いた実証分析、例えば経済や金融市場の不確実性が為替レート動学に与える影響、マイナス金利政策下でのマクロ経済ニュースの効果などの実証研究。
  • 気候変動のデータ分析、特に経済活動などの人為的作用が異常気象のリスクに与える影響の実証研究。

 

黒住英司教授:

統計学および計量経済学を専門としており、主な研究テーマは以下のように幅広いです:

  • 定常および非定常時系列分析に関する理論研究
  • 構造変化に付随する諸問題
  • 時系列モデルおよびパネルデータモデルにおける定常性の検定
  • 共和分に関する問題

学部の統計学入門では主に記述統計の解説を行い、データの加工方法を身につけることを目標としています。大学院では、中級および上級レベルの計量経済学・時系列分析に関する専門的な論文を理解するための理論を解説し、実際のデータを用いて統計量をコンピュータで計算する方法も行います。

研究実績は、時系列分析やパネルデータ分析の理論研究で特に知られ、日本統計学会研究業績賞や小川研究奨励賞を受賞しています。

 

 

本田敏雄教授:

経済学研究科教授で、統計学および計量経済学の方法論に関する理論的研究およびデータサイエンスに取り組んでいます。研究の関心は特にセミパラメトリックモデルやノンパラメトリックモデルにあり、現在はビッグデータ、特に超高次元データの場合の変数選択と統計的推測に焦点を当てています。講義およびゼミナールでは、統計学と計量経済学の方法論に関連した数学的理論の教育と指導を行っています。

 

渡部敏明教授:

一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科の教授で、研究分野は経済統計と金融・ファイナンスに関連しています。研究キーワードにはDSGE、MCMC、VAR、高頻度データ、ベイズ推定、ボラティリティ、マルコフスイッチング、金融リスク管理などが含まれています。経済学の学士号を東京大学から、博士号をイエール大学から取得。日本経済学会、日本ファイナンス学会、国際ベイズ分析学会など複数の学術団体に所属しています。

 

松下幸敏教授:

一橋大学経済学研究科の教授で、主に以下の分野で研究を行っています。

  1. セミ・ノンパラメトリック計量モデルの統計的推測
  2. 漸近理論・高次漸近理論
  3. 経験尤度法

講義では、統計学と計量経済学の基本的な考え方を、直感的理解と数式による理解のバランスを取りながら行いまた、学部および大学院のゼミナールでは、計量経済学の基礎理論を学び、計量分析手法の長所と短所を理解して分析できる能力を育てることを目的としています。

 

 

桑名陽一教授:

一橋大学経済学研究科の准教授で、主な研究テーマは数理統計学、ファイナンスのための統計解析、および数理金融論です。研究には、正規性・分布型の検定問題、高頻度時系列データの分析手法、部分観測下の消費・投資決定問題などが含まれています。また、教育面でも統計学・確率論の基礎を重視し、現実の経済データを用いたコンピュータ実習を取り入れた講義を行っています​。

 

今井晋教授:

一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科の教授で、専門分野は労働経済学、産業組織論、応用計量経済学になります。また、教育と研究の面では、データをサイエンスの原則に基づいて分析すること、社会科学に関するデータ分析の重要性、労働者や企業の経済モデルの詳細なデータを用いた推定などに取り組んでいます。

 

 

 

大学院の計量経済学の授業

東京大学大学院

 

計量経済学Ⅰ

  • コース名: 計量経済学Ⅰ(2023)
  • コースコード: 291201
  • 担当:奥井 亮
  • 教授言語: 英語
  • 成績評価: 宿題40%、試験60%
  • 授業内容: 線形モデル、最小二乗法、操作変数、固定効果、パネルデータ
  • 必要な知識: 行列代数、基本的な数理統計
  • 教科書: Hansen, B. E. (2022) “Econometrics,” Princeton University Press​

 

計量経済学Ⅱ

 

 

一橋大学大学院大学院

上級計量経済学(2023)

  • コース名: 高度計量経済学
  • コースコード: 2EA40301
  • 担当: 松下幸寿
  • 言語: 英語
  • 教科書: Greene, W., “Econometric Analysis”
  • 授業目標: 経済計量学の学術論文を詳細に理解し、自身の技術を構築すること
  • 授業内容: 線形回帰モデル、非線形モデル、パネルデータモデルなど
  • 評価方法: 最終試験40%、中間試験30%、クイズ6回(5回の最高得点を30%として計算)