*内容は経済学での専門科目を中心に記載しております。
京都大学の公共政策についての受験方式
受験出願では書類、筆記は大まかに下記の通りとなります。(共通の成績証明書、卒業(見込)証明書等の他大学院での共通のものは省きます。)
・自己申告書
他大学院でいうところの研究計画書、学習計画書となります。
・外国語能力書類
TOEFL、TOEIC等の英語力、その他外国能力を証明する書類があれば、任意にそれを提出。
・筆記試験(英語、専門科目)
英語は長文を和訳する形式で出題となり、専門科目は出願時に選択した2科目となります。
京大公共政策受験の特徴
京大公共政策大学院での受験方式ですが、2020年〜2022年においても通常通り、コロナ渦期間もそれまでと変更なく、筆記試験が行われております。
筆記試験(専門科目)について
国内公共政策大学院は筆記から書類・エッセイ提出などの筆記なしの出願に移行していく流れ(可能性)も考えられたのですが、京大公共政策大学院ではそのまま筆記が継続されております。
この辺りの関連については、下記についても記載しております。
・東京大学公共政策大学院の合格対策
・東大公共政策のエッセイについて
東大公共政策大学院が2020年、2021年、2022年と筆記がなくなりエッセイの提出に変更されたこととは対称的になっております。
しかしながら、専門科目で経済学に関するものを選ぶ上では、筆記にしてもエッセイにしても知識は必要になっていますので、基本的な知識をいれるようにしましょう。
筆記試験の内容(経済学での受験の場合)は、記述形式になっており、個別での選択問題や計算問題はでてきません。おおよそ○○を説明してください、論じてください、といったような形の質問で展開されます。
もちろん、文中で特定の記号や式を用いて説明するほうが良い場合もあり、図なども入れても良いです。試験時間から見てもかなりの量を書くことが求められるので、用語がわからなかった場合はかなり不利になります。必ず範囲内の用語を自分の言葉に置き換えて説明できるようにしておきましょう。
英語スコア、筆記(英語)について
京大公共政策では、特定の英語についての資格・検定のスコアを必須ではなく、証明する書類があればTOEFL、TOEIC等のスコアを提出できる、としています。つまり英語のスコアは任意になり、その他ではIELTS、国連英検なども出せるということになります。
京大公共政策では筆記試験において英語の試験があるため実際にはここでのスコアが英語の方が比重があると言えます。
もちろん、併願の場合は、多くの大学院でTOEFLやTOEICを求められるので、ある程度のスコアがでていれば、それの提出はプラスにはなります。英語の筆記試験で少しできなかった場合でも英語のテストスコアで補えうることもあります。
実際の英語の筆記テストですが2時間と長めの試験です。専門科目でも3時間の試験もあるので、他大学院の筆記試験よりも長丁場になりますので、特に長い時間の試験に慣れていない場合は慣れておくのにも必要になってきます。
試験内容は長文和訳となるのですが、上記のTOEFLやTOEICでは出てこない分野になります。併願の場合は英語だけに割いている時間もないので、和訳中心の勉強だけをすることができなくなってきます。TOEFLやTOEICを読みつつ、長文での問題を解いた際に最後に解答の和訳を読んでおくなどで対応できることをしていきましょう。
自己申告書について
京大公共政策では2000文字と少ない文字数で、本大学院を志望する動機および学習の目的(何を学びたいのか)本大学院での学習方針・計画、将来展望等を記載する必要があります。
他の公共政策や経済学研究科では5000〜6000文字のところもあるので、かなり少ない分量となります。
併願の場合は計画書をうまく各大学院のフォーマットに合わせて使えるようにしていきたいのですが、例えば5000文字の元の計画書から2000文字だとかなり分量を削らないといけません。
公共政策の大学院の中でも研究的なところでの興味などを記載する計画書もありますが、京大公共政策に関してはその辺りのことが、学習の目的(何を学びたいのか)のみなので軽く触れる程度で求められている内容を書くようにしましょう。
そうは言うものの、必ずどのような興味を持っていて、具体的な研究内容の計画があるということのアピールは大切です。京大公共政策では修士論文という形でなく、任意でのリサーチ・ペーパーを書く機会がありますので、そのようなこともしてみたいと自己申告書では書ききれなかった事を面接でアピールすることは大切です。併願では計画書で求められる事が通常なので、上手く京大公共政策でもそれを使えるようにしておくことが良いでしょう。
今後の受験変更はある?
京大公共政策は前述でも触れたように、コロナ渦でも試験方式を変えずにきておりました。東大公共政策が2020年から過去3年間筆記からエッセイに変更ということもあり、公共政策の大学院だけを併願する場合でもそれぞれの受験方式、やり方に合わせなければいけません。
また、そうは言うものの来年から京大公共政策も急に受験方式を変える可能性もでてきます。全体的に公共政策の大学院が欧米に近い形での出願に近づいている傾向にあるのでいきなり京大公共政策もそれに合わせてくることもあります。
しかしながら、対策としての基本勉強での知識を付けるということは変わらないので、土台の部分は固めておき、どの試験形式になっても備えられるようにしましょう。
過去問
経済理論、経済政策の問題対応になります。
2023年度(2022年実施)
【京都大学公共政策大学院】2023年度院試試験 – 解答、経済理論問題1
【京都大学公共政策大学院】2023年度院試試験 – 解答、経済理論問題2
【京都大学公共政策大学院】2023年度院試試験 – 解答、経済政策問題1
【京都大学公共政策大学院】2023年度院試試験 – 解答、経済政策問題2
2022年度(2021年実施)
【京都大学公共政策大学院】2022年度院試試験 – 解答、経済理論問1
【京都大学公共政策大学院】2022年度院試試験 – 解答、経済理論問2
【京都大学公共政策大学院】2022年度院試試験 – 解答、経済理論問3
【京都大学公共政策大学院】2022年度院試試験 – 解答、経済政策問1